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NLP関係の書籍は、図書館などを通じて、邦訳されているものは絶版になっている書籍もほとんど読みましたが、いまいち全体像を掴めないというのが、私がNLPに対して抱いていた感想であり、また、素っ気ないというイメージも強かったです。
しかし、この本を読んで、NLPに対する考えは大きく変わりました。なにより効果を実感できる。NLPの他の書籍は効果を実感するというより、試してみる、という感じが強く、時には、中途半端な理解でスキルを試してしまったためか、人間関係がかえってギクシャクしてしまったこともありました。
でも、この本は違います。NLPの利点であるマニュアル的な側面が非常にうまく機能し、ただ思想的な展開に重点を置いた本よりも、わかりやすくかえって深い内容になっています。
本書によって、私は初めて「内なる全体感」を体験することができましたし、それは言葉では表せないほどに深い経験でした。そして、本当に自然に変わっていく素晴らしさ。スピリチュアルに対する考え方や偏見が大きく変わるきっかけを作ってくれたのが、まさかNLPだとは思いもよらないことで、いろいろな意味で驚かされることばかりです。
自己啓発などを期待すると肩すかしを食らうかも知れませんが、本気でスピリチュアルな体験を、安全に学んでいきたいと思う人には絶好の本だと思います。翻訳もわかりやすいですし、文句なしの☆5。
技法として使っているのは、ほとんどが非常にベーシックなものばかりですので、技術的な目新しさは肯定的意図のチャンクアップと、タイムラインの親世代までの応用ぐらいです。
1つの現象を短期間に変化させることに適しているNLPは、術としての完成度は非常に高かったと思いますが、生きていく上でよりどころとなる思想的な背景には欠けていました。
この本でも、思想的な展開はありませんが、それにも匹敵する全人格的統合(あらゆるパートを結びつける)に向かう道を示しています。
実際に本を参考に実践してみると、あまりの自然な変化に、驚きを禁じ得ません。特別対象としていない日常的な気分がしっかりと安定感を持ち、しばしばいらいらさせられていた場面でも、リソースフルでいることができます。
全く対処していない場面に、自然と効果が出てくるのです。
体験の一例を書きますと、社内で上司の悪口を同僚からうち明けられました。以前でしたら思わず同意してより悪化させてしまうところ、なぜだかちゃかして、一瞬で完全に同僚も悪口モードから抜け出していました。こういった大したこととも思われない、見過ごしがちな小さな変化が、自然と特に職場の場面で顕著に現れています。
また、これも対象にしていませんでしたが、気がつけば仕事をしない上司に対して、全くイライラしておらず、むしろ余裕を持って包み込むような気分すら抱いているのには、驚きました。
この、特定の問題に対して対処をしていないのに、あり方として自分が変化している実感は、今までのNLPでは感じられなかった事です。
特定の宗教色に染まらず、わけの分からない精霊を信じ込むことでもなく、悟り・愛・あるがままの状態を、簡単に安全に体験できる。そして、限られたセラピーの現場ではなく、しっかりと日常生活にも効果が、広範囲に自然に発揮できる事は、今後のNLPやセラピーの発展に、非常に有意義であると思います。
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