四週間シリーズの中では字が大きく、「今風」の活字で、字間・行間も空いていて、そういう意味では読みやすいのですが、例文や文法説明も少ない印象です。
一週間目は5日もかけて字母、発音の説明が続きます。まあ、綴りと発音の乖離が英語以上に激しい言語なので、ある意味しょうがないのかもしれませんが、短母音で一日、二重母音で一日、子音で一日といった感じでとてもスローペースに感じられます。
6日目にようやく例文と文法解説が始まりますが、例文の字が非常に大きく、1ページ数行という、四週間シリーズらしからぬ「白さ」に驚きます。
会話や短い例文とその和訳が中心で、文法の説明はまとまった形ではあまり出てこないというスタイルもこの本独特のものです。
名詞や動詞などの変化表などがたまに突然出てくるのですが、それについての解説があまりありません。(語幹部分の変化もあり、解説がないと非常にわかりにくい)
著者はこの言語が音声言語として、また優れた文学作品を生み出してきたなどの背景から、「美しい」言語だということを強調しておられ、ゲール語「愛」は伝わってくるのですが、私のように、語学的に「ケルト語ってどんな言語だろう」というスタンスでこの本を手にとった者からすると、実にとらえどころがない印象です。類書が他になく貴重な著作なのですが。