読み初めは小手先の技術や制作現場のちょっとした裏話程度しか書いてない「なんちゃって」教則本なのかなぁ・・・と思ったが読み進めているうちにその印象は間違っていたと気づいた。中身は意外に(?)まともだ。
身近な(ただ、最近のクリエイター志望の人間にとってポートピア殺人事件が身近かどうかはやや疑問だが・・・)ゲームや漫画、映画などを例にとりながら、わかりやすくストーリーやキャラクターの作り方、構成、ゲームシナリオの形式などを、現役のシナリオライターらしくさまざまなテクニックを紹介しながら解説している。
また、軽くだが、企画段階についても触れられているので、そちらに興味がある人も買って損はないと思う。
世の中にはクリエイター志望の人間を食い物にするためだけに出ているような教則本も多い中、この本はある程度のクオリティを持った本だということができる。
実際ゲームのシナリオを書きたいが、どのように書けばよいのか判らない人の背中を押してくれる、良書ではないだろうか。また別にゲームシナリオに興味はないけど・・・という人も、一度読んでみると良いかもしれない。読み物としても割と面白いし、どのようにゲームシナリオが作られているのか判るとゲームをプレイしたときに、制作者の意図をより明確にくみ取ることが出来るので、よりゲームを楽しめるようになるからだ。