『ゲームの達人 (下)』です。
上巻に引き続き面白くて、引き込まれます。
上巻の冒頭で示されていたブラックウェル一族のキャラたちが次々と登場してきます。上巻の時点で主役交代にはもう慣れているので、世代が変わってもさほど引っかかることなく読み進むことができます。
一族が大きくなって、権力とか陰謀とか愛憎とかいったドロドロ要素が多くなってきます。一族においては女性の方が優勢ということも影響しているのでしょうけど。
振り返ってみると、上巻一番最初のジェミー・マクレガーのダイヤモンド採掘一攫千金冒険パートが一番面白かったです。
下巻は女性キャラが多めになったため、その分えっちっぽい描写も増えたかもしれません。
総括としては。
上下巻合わせて本自体はそれなりに厚く分量もあったのですが、五世代くらいあっという間に過ぎて行きました。どんなに栄華を極めても人間の一生というのは歴史の中ではあっさりと流れ去って行くもので、その中で個々の幸せを得ることができるかどうかは、富や権勢を得ることと必ずしもイコールではなかったようです。
ダイヤモンド発掘は上巻の前半がメインなので、下巻については表紙イラストがあまり合っていないともいえるのですが、これは、発掘したダイヤモンドではなく、「富の象徴」ということなのでしょう。
評価は、下巻単体としては★4.5くらいですが、シリーズ通じて★5です。