ビデオゲームのソフトに限った話ではないのですが、既に作られた分類方法を使うことは楽です。
小説であればミステリ、純文学、ラノベ、と分けることは簡単です(レーベルや発表媒体で分けられる)。
出版する時点で既に作られているから簡単なのです。
そしてビデオゲームであれば、アクション、RPG、アドベンチャーと分けるのは極めて容易い。
なぜかというと、既存の「分類」にそぐうようにソフトは作られて行くからです。
また、データベースも既にお馴染みのジャンルに当てはまるように作られていきます。
となると、RPGやアクションといったお馴染みの方法以外で、ビデオゲームを分類するのはかなりしんどい作業が必要になるとわかると思います。
本書『ゲームになった映画たち 完全版』は、そのような気の遠くなるような作業を辛抱強く続けていった成果です。
題名からおわかりの通り、ありとあらゆる映画原作のゲームを紹介してあります(紙面の関係で紹介しきれていないものもありますが)。
ゲームだけでなく映画の知識も必要になっている点で、ずいぶんと手のかかる仕事だったと思われます。
しかも全編カラーページで、豊富なゲーム画像があって、DVDやソフトの基本情報や索引も充実しています。
お蔵入りゲームやゲーム原作の映画の情報も収録されており、豆知識としても、また一風変わった映画ガイドともなるかもしれません。
これ、著者はすべてのゲームをプレイし、映画を見てから書いてるんですね。
だからただの紹介になってないで結構「思い入れ」が強い文章が多い。
ゲームを紹介する際にも映画との相違(声優が違う!とか)を丁寧に追っている。
そういう視点からでもゲームは語れるという意味でかなり貴重な本です。
読むためには映画もゲームもいりません。
映画の情報、ゲームの内容、どれも既知とせずに一から書かれています。
初回5000部ということなので、気になった人は買っときましょう。