「多数決」「ポートフォリオ」「学力と運動能力」「ねずみ算」「カオスと複
雑系」「政策決定」「市場の倫理」・・・・など、関心の高い社会のさまざまな
事象を、社会科学的手法で、ゲーム的側面から噛みくだいて興味深く論ずる。
社会のしくみを、知的に楽しめ、かつ、ビジネスにおいても役立つ知識を盛り込
んだ、初の「計量社会科学」入門書。終章「あなたの戦略力を試す16問」はとて
もユニーク。
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5つ星のうち 4.0
教科書のお試し版,
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レビュー対象商品: ゲームとしての社会戦略―計量社会科学で何がわかるか (丸善ライブラリー) (新書)
東大教養学部の名物講義だった「計量社会科学」の同名のテキストのダウングレード版。経済学・心理学・社会学・政治学などの社会科学を志す人には必須の事項がコンパクトにまとめられている。 ただ、もともとが教科書だけに、取り上げる分野が広く浅く、個々の記述がやや平板である点は否めない。 この手の分野がまったく初めての人は、手始めに、同じ新書でもより読み物として面白い「社会的ジレンマ」(山岸俊男/PHP新書)や「『社会調査』のウソ」(谷岡一郎/文春新書)から入り、この本は2冊目にした方がいいだろう。 また、新書の限界として細かい説明が端折られている部分もある。 これについては、やはりオリジナルである「計量社会科学」(東京大学出版社刊)を手に取るしかないだろう。 あと、私が持っている初版では、誤植のせいで意味を取り違えそうになる箇所がいくつかあった。
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
社会的意思決定の仕組み,
レビュー対象商品: ゲームとしての社会戦略―計量社会科学で何がわかるか (丸善ライブラリー) (新書)
小泉首相は支持したいが自民党では改革は出来ないと思っているとする。さて、それでは選挙においてはどのような投票行動をとるべきだろうか。自民党の中には隠れ抵抗勢力がいるだろうから「自民党」支持が必ずしも小泉改革支持とはならないかもしれない。かと言って民主党に投票したのでは、小泉首相の不信任に繋がってしまう可能性も考えられるーーー等々、大いに悩むことだろう。こういう時の望ましい投票行動を理論的に決定しようとするときには、人々は自然に投票戦略を組み立てている。例えば、「自民党は支持するが橋本派は除外する」という結論にいたるのは無意識の内に「ゲームの理論」に基づいた戦略をたてているということなのだ。 社会的な意思決定は極めてシンプルな「多数決」、あるいはイ!エスかノーかの「二者択一」で決まることは稀だ。多用な選択肢が複雑に絡み合い、その選択も必ずしも多数決では決まらないものが多い。まさに、社会戦略の中には、実に多様な「ゲーム理論」が組み込まれているということだ。 本書は解り易い数学理論によって、社会戦略の意思決定システムを解説したものである。しかし、内容は最終的には「複雑系」あるいは「カオス理論」にまで言及されており中々高度なものである。 「ゲームの理論」というと実社会とはかけ離れた、一寸遊び的なものというイメージを持ってしまうが、実は、実社会はほとんどのケースにおいて「ゲームの理論」で解析できることが良く分かる。 さて、冒頭の疑問だが、今般の参議院選挙で小泉内閣支持率と自民党支持率がどのような相関関係で塊むいたのか、「ゲームの理論」感覚で興味を持って考えてみたいと思う。
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