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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
後悔を込めてレビューします,
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レビュー対象商品: ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環 (単行本)
大学に入学したての1980年代半ば,当時のニューアカデミズムブームに乗せられて内容も吟味せず手を出し,数ページ読んで放棄した本。音楽をやっていたため,バッハの平均律の調性システムの循環性とエッシャーのだまし絵の構造に直感的に類似性を感じていたが,ゲーデルの理論については何もわかっていなかった。しかし心のどこかでは,この本を所有していることをファッションで終わらせたくないというこだわりがあり,20数年を経た2010年新春,1ヶ月をかけてようやく読了した。今思うことは,深い後悔の念である。この本を手にした20歳前後に真剣に読み通していれば,その後の自分の人生は違うものになっていただろう。と同時に,20歳前後の自分にはこの本に書かれていることに思いを馳せる知識と感性が備わっていたかどうか疑わしい。これもこの本の中心的テーマである自己矛盾なのだろうか。学問をするにおいて,ある専門領域を究めると同じくらいリベラルアーツの可能性を認識させられる著作。理解することはかなわないかもしれないが,大学教養課程ぐらいの学生にはぜひチャレンジしていただきたい。
57 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
難解で、長い!,
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レビュー対象商品: ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環 (単行本)
ゲーデルの「不完全性定理」、エッシャーの「だまし絵」、バッハのフーガとカノン、が本書のタイトルの由来ですが、中心はゲーデルです。ーー正直なところ、私には本書が理解できていません。数字を苦手とする私にとって、超数学や固体物理学が語られているページは、読み流すだけでも苦労しました。また、大変な大作で、文庫本にすればゆうに4冊分ぐらいはあると思われます。それにもかかわらず、全然読めていないと思いながらも、大きな感動を覚えました。本書で繰り返し登場するのは先の3人ですが、他にも様々な話題に触れられていて、日本の俳句や禅問答など、難解なゲーデルの世界を少しでも親しみやすいものにしよう、せめてゲーデルの雰囲気だけでも読者に伝えたい、という著者の熱意が伝わってきます。ーーとはいえ、もともと難解なものを簡明にすることはできませんし、著者もそのような安易な誤解を生じかねない方法はとっていません。難解であることに手加減していません。それでも、採り上げられている話題の中には比較的親しみやすいものも含まれていますので、忍耐力さえあればどうにかついていける、というのが、数学オンチである私の素直な読後感です。長い(様々な話題が豊富に語られている)というのは、本書の場合は<長所>だと思います(短く要!点だけまとめられていたとしたら、私なんかではとても手が出ない)。
48 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これにはまいった,
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レビュー対象商品: ゲーデル,エッシャー,バッハ―あるいは不思議の環 (単行本)
この本は数学のトピックを詰め込んで、登場人物の会話部分でこれでもかというほど思いっきり楽しんでいるような内容です。集合や微分の概念の話もたっぷり出てきて敷居も高いとは思いますが、丁寧に説明してあり、読んでいくと面白く、また話のつなぎかたが素晴らしいのです。タイトルから最後のページまで構成が実に巧みで、さすが数学的組立、まいったと唸るほどです。数学は数学なので万人におすすめとは思いませんが、エッシャーの絵に興味があるという方には読んで欲しいなあと思います。
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