中野正夫の「ゲバルト時代」を読了。ある人間の新左翼運動の記録。1967年から1973年の記録。新左翼は連合赤軍や日本赤軍の有名な活動家だけでなく、一般人も巻き込んだ運動であった。その普通の人の活動の記録。作者は歴史に残る重要な活動に参加し、その状況を驚くべき鮮明さで記録する。その記録はまさに青春群像である。女の子との下りもあるし、逮捕された話。そして連合赤軍の幹部との接触では冷静な評価を下す。そして一歩間違えば自分の運命がかなり変わっていたことを理解する。
新左翼運動で確実に人生が変わった作者であるが、それを後悔していないところが清清しい読後感を生み出している最大の理由であろう。変にじめじめしていない。普通の男の運動の記録として、素直に読むのが正しいのであろう。