このアニメーション作品は、神話や昔話によく出て来る貴種流離譚の話を基本としつつ、生命の価値観恢復をテーマにしてゐると思ひました。どういふ文化的背景で原作がつくられ、本作品となってゐるかは分かりませんが、作品舞台アースシーの多島海は古代ギリシャ神話世界を基にしてゐるかと思はれます。魔法使ひであるハイタカ(ゲド)は、アースシー世界の秩序を守らうとする大賢人として描かれて居り、アレン、テルーといふ陰翳(いんえい)を持つ可能性ある少年、少女の成長をサポートする庇護者となってゐます。秩序を歪める世界観の魔法使ひクモは迷ひの象徴として破壊されて消失して行きます。秩序世界の象徴として龍が登場するわけですが、短い作品の中だけでは全体的把握をするのは難しいやうに私には思はれました。この作品に続く第二弾の作品があると大作の完結になると感じました。