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大賢人ゲドも登場しますし、ロークの学院がそもそも出来た由来の物語や、ゲドもひょっとしたそんな運命をたどっていたかも知れないような、ロークの学院で手に負えない反旗を翻してでていった凄腕の魔法使いのなれの果てや、ゲド戦記のもうひとつのラストになっていたかもしれない「トンボ」など興味深い短編、中篇がいくつか。
これを読まないとゲド戦記を読んだことにはなりませんね。
ああ、ホントにこれが真の最後の巻でよかったなあ、と心底思えるような珠玉の1冊です。
四巻以降、魔法の力が全てではない、普通の人間の世界に戻ってきた感があり、この中編集も、絶対的な権力たる魔法よりも、人間同士の信頼、情愛が軸にある。
著者自身の解説も丁寧で、アースシーの理解に役立つ。
まだまだ隠された物語がたくさんありそうな気になる解説だったのだが、ル・グウィン女史はもう、筆を置いてしまったのでしょうね。
ならば、この味わい深い物語を読み返し、また、一巻からじっくりと読んでみたい。
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