これは楽しい。冷戦終結下の今、よもやあの『それ行けスマート』がメル・ブルックス監修のもとでこんなにオシャレな映画として蘇ろうとは…! しかも神出鬼没の13号やロボットのロボチン(ハイミー)、そしてファング(TVではスパイ犬であった)までたずさえて。
旧作『それ行けスマート』(TV版)の内容の微笑ましさは、スマートと99号のラブラブぶりにあったように思う。スマートはズッコケなのだが何故か99号には愛され、そしてナイスコンビネーションなのだ。
本作でも、最初は軽蔑されていたスマートだが、みるみる見直され、遂に恋愛関係に発展となる。ところがその途端、彼に二重スパイの嫌疑が持ち上がり逮捕され…という波乱の展開。
からくも監禁室を脱走したスマートは、博物館の展示品となっていた「靴電話」を盗み出し、その後の通信に利用するのだが、どうせなら他のスパイグッズもアタッシュケースごと盗み出し、骨董品級機器と現代ハイテク機器の対決を見せてほしかった(たとえばマキビシなど)。そういえばチーフ役のアラン・アーキンもかつてクルーゾー警部を演じた時は、バックル銃など秘密道具を駆使していましたね。そういやTV放映時の吹替えも藤村有弘!(初代スマートの吹替えと同じ人)