最初に言ってしまうと、個人的にはどの出演アーティストにも思い入れはありません。
3人のアーティストが集い、それぞれの思いを語りあうというテーマに沿って進みますが、途中各々の過去、音楽に対する姿勢が語られ実録映像や音源が挿入されます。
ストーリーは章立てですが、音声だけで姿が見えないシーンも多く、一瞬誰が語っているのか戸惑うシーンがありますが、映画監督の作品だけに画はかっこいいですし、一人ひとりに密着して撮影してるシーンも多く見応えがあります。
我々リスナーは彼らのアウトプットを聴いて評価していますが、楽曲誕生の背景やバンドとしてではなく、ギタリストとしての試行錯誤が語られていて非常に興味深い。
個人的にはJimmyが語る当時の録音環境に関するトライや、U2のThe Edgeが語る音を決めるまでの作業など断片的ではあるものの、作業場や自宅風景も含め表には出てこない創作の部分が非常にエキサイティング(且つ身近に)に感じられました。
情報量が非常に多くビッグアーティスト競演の企画ものという印象ですが、つまるところ無名のギタリストがワールドクラスのギタリストへと成長していく過程を追った作品でもあり、音楽に限らず様々なモノづくりに携わる人たちへの賛歌とも感じました。
ブルーレイ版を購入したのは音質を考えてのことでしたが、意図的かも知れませんが、会話部分と音源部分のバランスが良くないので(挿入音源はタイトルの趣旨もありますが、音が大きい)、一般家庭で大ボリューム視聴するには向かないタイトルだと思いました。
3人のギタリストがお互いの技巧を競い合う類のものではなく、あくまでも音楽、ギターという楽器をどう捉えてきたのか という視点に終始している作品としては、非常に良い映画だと思いました。