それぞれのミュージシャンがリラックスして楽しんでプレイしていてそれがとっても洒落ていてカッコいい。
まるでそれぞれの家に集まって勝手気ままに演奏しているような雰囲気です。
ブラジル的なサンバ調の土臭さはみじんも感じらない、かなりクールでジャジーな仕上がりです。
洒落た感じのクールなボサノバ好きにはたまらない一枚です。
流れる様なスタンゲッツのサックス、耳に心地よいジョビンの弾き語りのポルトガル語に所々入るエロイザのクールな英語のボーカルのバランスが何とも言えない世界観を醸し出しています。
アルバム一枚がすごく自然に実は計算し尽くされた様な構成で完璧な作品となっています。
最初は心地よい雨音ではじまる様なDouble Rainbow、
続いてのAguas De Marco (Water Of march ) はアストラル・ジルベルトを始めいろんな人が歌っていますが私はジョビンとエロイザがポルトガル語と英語で順番に歌うこのバージョンが一番好き。
なつかしいメロディにジョビンとエロイザの掛け合いのような歌声が心地いい Izara、
ボーカルのエロイザが夕方一人街をさまよいながら口ずさんでいるように歌う Just One Of Those Thingsなど
前作の「ゲッツ/ジルベルト」にはなかった世界観。
どうしても前作の「ゲッツ/ジルベルト」(これはこれでもちろん不屈の名盤です。)やアストラル・ジルベルト(もちろんアストラル・ジルベルトは誰にもまねできない唯一無比のボサノバ歌手ですがこのアルバムのエロイザも最高です。もっと評価されてもいいと思います。)のボーカルと比較されたりしていまいち評価の低いこのアルバム。
全く別ものとして考えていただければ本当にすばらしい宝物のような貴重な一枚です。
私は迷う事なく無人島に持って行く10枚のアルバム(古い?)に入れるでしょう。