トリの卵、カエルの卵、魚の卵、昆虫の卵・・・。哺乳類にだって、よく調べれば卵がある。柔らかい卵、固い卵、親の体の中で孵化する卵・・・。
ゲッチョ先生はこの本でもよく「食べる」。キャビアやダチョウの卵ばかりではなく、カマキリの卵(卵鞘)までも食べます。お得意の「3Kの法則」です。(「寝た子を起こす3Kの法則」P124:「恐い」「キモチワルイ」「食う」。) 生徒たちの豊かな反応を引き出すだけでなく、読者にも生き物(生徒や教師も生き物に含めて)の面白さを引き出す、3Kの法則です。
説明のしかたも面白い。例えば一番の設備が整っている鳥の卵について、「黄身がお弁当、白身は水筒」。そして「もう一つ、卵が独りで育つのに必要なものは?」。(答えはトイレ。ちゃんと「尿のう」という排泄物を入れておく袋が鳥の卵にはあるのです。)そして、著者自身もあれ?と思ったことが沢山あり、それを調べていくことで発見する驚きもいつもあるところが、ゲッチョ先生の本が新鮮さを失わないところでしょうか。
卵一つとっても、いろいろな命の不思議がみつかる。卵にも、長い歴史が詰まっている。そう思って眺めると、表紙の卵までが「どこかの世界の地球」のようにみえてくるのです。