本書の鬼太郎は相撲と野球を舞台にしています。
「うばわれた超能力」「相撲の巻」は大相撲を舞台に、モモ子(鬼太郎のイトコ)=吸血
鬼連合に奪われた血液の半分とちゃんちゃんこを、鬼太郎が奪い返すという話です。
せっかく前作の「青春時代」で高校に通っていたのに、成績が悪い上に学費がなく生活に
追われ、山に入って半年後から話がはじまる、という設定がステキです。
一方の「野球狂の巻」は、鬼太郎が在籍していたお化けの学校(=墓の下高校)が、甲子
園出場をめざす、というハチャメチャな話です(お化けの学校なので夜学、という設定が
嬉しい)。
レビューを書くため再読したのですが、本巻に収めてある話はどれも、展開の予想がまっ
たくつきませんでした。怪作の名にふさわしい作品集です。
〈目次〉
うばわれた超能力の巻
相撲の巻
野球狂の巻
扉絵ギャラリー
初出