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ゲゲゲの女房
 
 

ゲゲゲの女房 [単行本]

武良 布枝
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (40件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』原案本!

著者は、『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親であり、妖怪研究の第一人者としても知られる巨人・水木しげるの夫人である。
赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、「幸福とは何か」を語る現在……結婚以来半世紀、常に水木の傍らに寄り添い、見守ってきた。
著者はなぜ極貧の無名マンガ家と結婚したのか?
伝えられる貧乏生活とはどんなものだったのか?
超有名人の妻となって人生はどう変わったのか?
水木のユニークな言動をどう受け止めてきたのか?
自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、夫と歩んだ自身の激動の人生への思いを率直に綴った、感動の初エッセイ!

内容(「BOOK」データベースより)

巨人・水木しげると連れ添って半世紀。赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、そして幸福とは何かを語る現在…常に誰よりも身近に寄り添っていた妻がはじめて明かす、生きる伝説「水木サン」の真実!布枝夫人にとって、夫と歩んだ人生とは、どんなものだったのか…!?水木しげる夫人が、夫婦の半生を綴った初エッセイ。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 実業之日本社 (2008/3/7)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4408107271
  • ISBN-13: 978-4408107271
  • 発売日: 2008/3/7
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (40件のカスタマーレビュー)
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204 人中、196人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 「私も水木が死なないような気がします」, 2008/8/21
By 
貧書生 (東京) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ゲゲゲの女房 (単行本)
 
本書は「ゲゲゲの女房」こと水木しげる先生の妻、布枝さんがお書きになった自伝です。
この自伝は昭和一桁生まれの一女性の半生記です。と同時に半世紀近くも連れ添ってきた
水木しげる先生についての、貴重な記録になっています。

では同伴者である布枝さんの眼に水木先生はどう映っているのでしょうか。私は本書のな
かで、以下の三つの点がとくに印象にのこりました。

まず先生が努力の人であることです。食うや食わずの貸本マンガ家の時代から、先生は無
心にマンガを描いていきた。筆者はその姿を間近で見ていました。左の肩で原稿を押さえ
ながら、顔を原稿にくっつけんばかりの姿勢でひたすら描き続ける姿を。そんな姿を見て
きた筆者にとって、先生は「誰よりも働き、誰よりも努力してきた人」なのです。

つぎに先生はじぶんの親族を大事にする人だということです。具体的には自分たちのこと
を後回しにしてでも、親兄弟の面倒をみるということです。たとえば先生は失った左腕の
恩給を実家の父母にあずけていました。食うや食わずだった生活の背景にはそうした事情
もあったわけです。そして先生は実家の両親を呼び寄せ、また水木プロにご兄弟を呼び寄
せる。こうして武良家の面倒をみるようになります。このような先生の親族愛はときに家
族愛と対立するものでした。そのため筆者はたいへん複雑な思いを抱いていたことが伝
わってきます。

最後に先生は生き抜く力がすごい人だということです。描いても描いても報われない、そ
れどころか稿料を値切る材料として作品までも貶められる。貸本マンガ家時代のそんな絶
望的な状況をどうやってのりこえたのか。筆者は先生の「生きる意志」、その強さにある
と考えています。つまり先生はその無類の生き抜く力でどんな逆境であれ、のりこえてき
たのだと。

本書をよむと、「なまけ者になりなさい」「がんばるなかれ」「のんきに暮らしなさい」
と言って周囲を喜ばせる人の、等身大の姿がみえてきます。

【目次】
一章 静かな安来の暮らし
二章 結婚、そして東京へ
三章 底なしの貧乏
四章 来るべきときが来た!
五章 水木も家族も人生一変
六章 名声ゆえの苦悩と孤独
七章 終わりよければ、すべてよし
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96 人中、91人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「えー、聞いたことないよ〜」という水木先生話満載, 2008/4/9
By 
レビュー対象商品: ゲゲゲの女房 (単行本)
水木先生は自伝や自伝的作品を何作も書いているので、「だいたい水木先生の人生わかった」つもりでいましたが・・。「もっとも身近にいた他人」である奥さんの文章を読むと、「えー、聞いてないよ〜」という水木エピソードが満載。

たとえば・・。
「貸本漫画家時代に結婚したのだが、実家にも『貧乏している』ことを隠していたので、お見合いの際は『東京で成功している』という話だった」とか。
「見合い、結婚式の際、水木先生は義手をつけていた」だとか。
「それで、東京に行ってみてあまりの貧乏に驚くが、ものすごく熱心な仕事ぶりに尊敬の念がわいた」というのは、感動的エピソード。

なんと、「お見合いの釣書」の水木先生の写真がありますが、今と違ってやせています。貧乏だったんですね。

それと、「悪魔くん」「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビ初放送の際は、一家で正座してテレビを見て、終了後、拍手をした! というのも泣かせます。
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142 人中、133人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 奥様の隠された思い, 2009/12/25
By 
sirou55 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ゲゲゲの女房 (単行本)
漫画家水木しげるの妻が自伝に託してもう一人の「水木しげる」を描いている。奥様が非常に慎み深い人であることは文章の端々からわかるので恨みがましいことはさらっとしか触れていないが、わかる人には気づくように書かれている。

水木氏が紙芝居、貸本マンガ時代を含めて「ゲゲゲの鬼太郎」で稼げるようになるまで極貧生活を送っているが、それは親に心配をかけることだけは絶対にしてはならないと厳命されていて、水木本人の傷痍軍人恩給(実家の両親が管理)を生活が苦しいのでこちらで使わせてもらえないか、とは口が裂けても義母にいえなかった事情があったからだった。子供ができたときにまるで堕せといわんばかりの水木の言い方には、さすがの奥様も「私は産みますけん!」ときっぱり言い切った。「何ごとも水木の両親や兄弟の家が優先で、最後がわが家」というフレーズも一度ならず出てくる。

水木が売れっ子マンガ家になって大変忙しくなったときに「私の目を見て話してくれることがほとんどなくなったことが、寂しくてたまりませんでした」と告白されているが、水木の女性関係かな?ということがほのめかされている。もちろん推測にすぎないが、NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕 水木しげるの戦争(2007年)」で香川照之扮する水木しげるが忙しい最中突然姿を消して、編集者の人が「女性を買いにいっている」とつぶやくシーンがあるのだが、そういうことはあったのだろう。

義母との嫁姑の関係も、晩年義父が亡くなった後は水木プロの仕事場があったマンションに義母が移って別居するようになってからは以後亡くなるまで話し相手をする程度ですんで助かったと書いている。「とにかくユニークな義母」という表現に込められている思いは複雑だ。

他に意外だったのは水木が戦争に行く前に「聖書」を読んでいたことで、ゲーテへの傾倒といい水木作品の根底にあるものを垣間見た気がした。
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