巻末に書かれていますが、「NHK知るを楽しむ 人生の歩き方」において、2008年6月に放送された「水木しげる 百歳まで生きるでしょう」の番組テキストをもとに、放送の際のインタビューや水木しげる作品など、新たな資料を加えて再構成したものでした。
水木さんの語り口調で綴られていますし、描いてこられた漫画や紙芝居の作品が沢山掲載してありました。若き日の油絵やスケッチも紹介してありますので、水木さんをトータルで知るには好都合です。読みやすい文章ですし、字も大きく、文章も多い訳ではありません。
子供の頃や、戦争に行く前、そして戦争での大変な出来事も淡々と書かれています。左手を失ったことも九死に一生を得たと捉えているポジティブな生き方が全編を貫いていました。
戦後苦労して漫画家として売れるまでが詳しく述べられており、成功してからの半生はさらっと触れているだけといった感じで、謙虚な人柄が伝わってきます。ラストには奥さんの武良布枝さんとの対談が掲載してありました。仲の良い御夫婦だと言うのが伺える内容でした。
しげるがうまく言えずにげげるからゲゲというあだ名を付けられたことや、子供の頃勉強は出来ないけど「少年天才画家あらはる」と大騒ぎになったこと、激戦の地ラバウルで左手を負傷した時のこと、アパートの名を水木通りからとり「水木荘」という名前にしたため、水木さんと呼ばれたことなどを知りました。
沢山の漫画の紹介もありますので、懐かしい気分に浸れました。田辺一鶴がアシスタントの第1号とは知りませんでした。
本書の内容です。はじめに 大事なのは「水木サンのルール」 第1章 好きなことだけしていた 第2章 ビンタか死か 第3章 鬼太郎誕生 第4章 なまけ者になりなさい インタビュー ゲゲゲの女房×ゲゲゲの亭主