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ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 (中公新書)
 
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ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 (中公新書) [新書]

正高 信男
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (64件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「ひきこもり」など周囲とのコミュニケーションがうまくとれない若者と、「ケータイ」でいつも他人とつながりたがる若者。両者は正反対に見えるが、じつは成熟した大人になることを拒否する点で共通している。これは「子ども中心主義」の家庭で育った結果といえる。現代日本人は「人間らしさ」を捨て、サルに退化してしまったのか?気鋭のサル学者による、目からウロコの家族論・コミュニケーション論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

正高 信男
1954年(昭和29年)、大阪に生まれる。1978年、大阪大学人間科学部卒業。1983年、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、マックスプランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、現在、京都大学霊長類研究所教授。専攻、比較行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 187ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2003/09)
  • ISBN-10: 4121017129
  • ISBN-13: 978-4121017123
  • 発売日: 2003/09
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (64件のカスタマーレビュー)
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 暴力的な文化論, 2005/12/10
レビュー対象商品: ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 (中公新書) (新書)
 携帯電話を持った若者に対する見方が、あまりにも曖昧で説得力に欠ける印象を受けた。例えば、「ルーズソックスをはき、靴のかかとを踏み潰す若者」に対して、「一日中『家の中』感覚でいたい」という願望と結びつけて展望しているが、一方で私的な領域と公的な領域の境界が曖昧になっている、とも述べている。これは大いなる矛盾である。前者は「家」という観念に基づいて話がなされているが、後者は「家」という概念が若者の中から消滅しているという事を意味しているからである。

 また比較を行っている部分にもある稚拙さを感じざるを得ない。アメリカと日本の育児文化の比較を行えば、日本では思いやりが重視されアメリカでは自尊心や正義を重視すると、端的に述べているが事態はそれ程単純ではない。ベネディクトの『菊と刀』も同じような印象であり、文化は、言葉ではある一定の側面しか表現できない。もっと多面的に考えるべきではないだろうか。

 第2章の「子どもに月々いくらかかるのか?」では都市部の調査しか行っていないが、地域差は考えないのだろうか。私ならば単純に農村部と都市部ではその金額も差があると予想する。

 終わりに出てくる、社会的かしこさも到底4枚のカードの派生だけでは測れないものであると思うし、そう決め付けている筆者の思想が中高年層の諦めを生み、「衰え」を生産している可能性すら考えられる。

 筆者の動物学的な観点は、ある意味参考になったが、それだけを用いて「日本人」「若者」「携帯電話」などの事象にアプローチする事は難しい。そのような文化のあり方を見つめようとするならば、心理学・倫理学・教育学・社会学などの側面からの観察も必要であるように思われた。
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60 人中、53人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 「ゴッドハンド」?, 2004/2/13
レビュー対象商品: ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 (中公新書) (新書)
正高氏のファンを自称し、これまで彼の一般向け著書はすべて読んできたが、ここにきてもしかしたらこれまでの彼の実験データはもしかしたら「ゴッドハンド」によるものだったかもしれないと疑いはじめている。

たとえば4章における実験において参加者が何回実験に参加したのか、という点だが、それは後藤氏が指摘するような25人のグループを二つに割ると一人余る、という程度を超える矛盾がある。彼の記述は(当然)一人一回ずつ実験に参加したことを示しているが、彼の挙げる各行為選択のパーセンテージから人数の実数を計算すると0.5人といった数字になってしまうのである。この著作の問題は無論こうした数字のでっち上げ(ないし重大な記述ミス)以上に杜撰な論理構成にあることは他の評者の言うとおり。

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44 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 エセ研究書, 2004/10/27
By 
ふんふん (茨城県つくば市) - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)   
レビュー対象商品: ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊 (中公新書) (新書)
 著者はおそらく、人間的には「いいおじさん」なんでしょう。それはこの著書の内容から伝わってきます。コミュニケーション能力の低下をはじめとして、現代若者の生活ぶりに文化水準の低下を感じるという、その感性自体は理解できますし、尊重すべきだと思います。

 しかしその認識を、あくまで「感情」論をベースにしてエッセイ風にでもつづってくれればよかったのですが、この本では、そこに無理矢理「論理」の衣を被せて、科学風・学問風を演出しています。その結果、じつに胡散臭い「エセ研究書」になってしまっていると言わざるを得ませんね。どのページを開いても、非論理的・非科学的・非学問的な短絡と飛躍に満ちている。加えて著者は、そもそも若者文化に対する観察が足りていない。

 たとえば……
■ ルーズソックスや、靴のかかとを踏んで歩くことが、「私的空間から公共の場に出ることの拒絶」だと著者はいう。でも、後者についてはわからなくもないが、ルーズソックスは完全に「オシャレ」の一種であって、人に見せるために履いてるわけでしょ!!(笑)
■「ケータイでメル友と交信する時に、字を用いずにアイコン(絵文字)だけで十分用が足りる」って、……そんな若者いません!!(笑)
■ たかだか「論理パズル問題の成績が悪い」というだけのデータをもとにして、「専業主婦は社会的かしこさが低い → ゆえに専業主婦は子供に悪影響を与える」などと結論する。なんて差別的な!!(怒)

 そういえば月刊『諸君!』という雑誌で「今月の新書完全読破」という凄まじい企画を続けている宮崎哲弥氏も、本書を「今月のワースト」に選んでいましたね。
 とにかく研究書としては飛躍と穴だらけ。エッセーとしてもステレオタイプトで平凡。何の説得力も持たない本だと思います。ただし念を押しておきますが、著者はおじさんとしてはいい人だと思う(笑)

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