マイケル・サンデル教授の講義でにわかに脚光を浴びているクラス討議型の講義。
この方法を取り入れたいと思っている教員、講師、その他教育関係者には非常に興味深い教科書的な本といえるのではないだろうか。
また、ケースメソッド型の授業に参加する機会のある生徒にも、授業に臨む心構えを学んだり、同じ題材からより多く学びを得るためにも、ケースメソッドの理論や、狙いを理解しておくことの価値は大きい。
理論、運営方法、実践演習と、こぎみよいテンポで話が進んでゆき読んでいて飽きないし、学びが大きい。
この書籍の、とても素晴らしい点は非常に真摯な態度である。
何でもかんでもケースメソッドを進めるわけでもないし、
教師の事前準備や、ケースメソッドの授業運営にかかわる負担が、大きいことは、そこらじゅうに書かれている。
一方で、自己モデルの更新をするための教育方法として、いかにケースメソッドが優れているのか
理論で説明されているだけでなく、具体的な準備方法、運営時のクラス員の心境などについても論じられている。
メンターメンティ(1:1)の関係だけでなく、
多くの人の自己モデル(考え方)に働きかけるという意味合いで、
これからも脚光を浴びる分野だと思うで、まずは、この本から勉強することはお勧めである。