自ら買う人はあまりいないと思いますが,おすすめできません。
1.問題が多すぎる。1単元の問題数がやたら多くて,平気で30~40の問題が設定されています。1回の授業で1単元こなすのはとうてい無理です。
2.判例ばかり。ケースブックなので当たり前ですが,判例しか載っていません。問題は判例「しか」載っていないことです。参考文献などがほとんどなくて,解答を得る手がかりがなくてこまります。
3.限界事例ばかり。これも当然なのかもしれませんが,当てはめるのが際どい設例がほとんどで,非常に考えさせられます。しかし,考えて何が残るかと言えば,そのケースの場合を「個別具体的に」考えた答えだけであって,理論は置き去りになってしまいます。
装丁がいかにも重厚でアカデミックな雰囲気ではありますが,議論にはまりやすい問題ばかりなので,結局何も残らなかった…とならないよう気をつけなければなりません。