本書は、単なるマーケティング理論では説明されない、
起業の成否を分ける要因について、実例に基づきながら分析・解説がなされています。
そして、その内容は非常に現実的な視点で捉えられており、
ビジネスプランの書き方からチーム作り、成長、そして出口戦略までと、
普通の教科書には載っていない貴重な情報が詰まっています。
この本を読んで、改めて理解したこととしては、
起業を成功に導くためには、資金や技術や運など様々な要因がありますが、
一番重要なものを一つ挙げるとすれば、それは”人”ということです。
1.事業機会を冷静に見極め、周到な事業計画を立てられる
2.自分の事業に熱意を傾け、自分の人生を賭けるくらいの覚悟で取り組める
3.自分でできない部分は、自然と周りが助けてくれる徳や愛嬌がある
など、これらの素養を起業する人が持っている場合に、長期的に見て成功する
確率が高いようである。
1と2は一般的ですが、意外と重要なのは3で、これがあるからこそ、
強い創業チームを作ること、人脈を活かして事業を拡大していくこと、
そして運を掴むことができるケースが多い。
まさしく”実践”という名に相応しい一冊であり、これから起業を目指す人はもちろん、
サラリーマンにとっても自分の仕事を広い視点で見直すきっかけとして、
3000円ちょっとの価値は十分にあると思います。