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これらは、良し悪しという観点ではなく、どのような使い方が想定されているのか、という観点から比較するべきだろう。
この『ケンブリッジ』は、英語による定義を読むという行為自体に、学習性を見出す、というのが方針だろう。実際、圧倒的多数の英語学習者は、訳語が欲しくて辞書を引く。どれほど学習的な配慮をした英和辞典でも、訳語以外の部分は、残念ながら無視されがちなのが実情である。この辞書の場合、訳語だけでは意味がよく分からなかったら、英語による説明・用例を読むしかない。そうやって「学習」させようという考え方であろう。もちろん、訳語のためだけにしか使わないのであれば、『デイリーコンサイス』等の、訳語羅列のみの辞書を使うのと変わらなくなってしまうわけだが。
『ワードパワー』の場合、すべてが和訳されているため、結局は日本語の部分だけを見て終わるという危険性をはらんでいる。建前上は、英文定義→その和訳→訳語という使い方が奨励されていても、実際には、訳語→和文定義で終わってしまう可能性が高い。
つまり、どちらにも長所と短所がある。評価は、そのあたりをどう考えるかであろう。私自身としては、『ワードパワー』は利用者を甘やかしすぎだと思っているので、両者を比べた場合は、この『ケンブリッジ英英和』の方を推したい。
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