なにより特徴として挙げなくてはならないのは、同社のターボリング以来となる独自設計のスクロール・リング。 トラック・ボールの周縁を回転するリングで、スクロール・ホイールのようにページ・スクロールのほかブラウザのフォント表示大/小等が操作できるギミックです。 というとつまりホイールの一種な訳ですが、ボールのすぐまわりにあるので、一般的なホイールと違ってボタンのところにおいていた指を操作のためにわざわざ移動させる必要がまったくありません。 このエキスパート・マウスのものは、ターボリングのものよりずっとスムーズ(ただし、質感のある滑らかさではありませんが)に回せ、さらにストレスフリーになって、ボールを操作しているその指でごく自然に操作できる点では、文字通りほかに比べるものがありません。 そういう快適さなのです。
もちろん、ケンジントンに共通する大きなトラック・ボールも、これまでのエキスパート・マウスよりは(つまりビリヤードの球よりは)ひとまわり小さいものの、充分に操作性を支えてくれます。 トラック・ボールに沿って指を動かすとき、手首を支点に円運動ができる横方向と違って、タテ方向の動作はかなりストレスを感じるものです。 当然動きも不正確になります。 他のものと使い比べるとよく判るのですが、曲率が低いほどストレスは緩和されるので、この大きさは正確さと安心感を与えてくれる重要なデザインです。
ゴミ詰まりについては、いまのところこれまでの同社製品よりは改善されている気がします。 これまではボールに付着した汚れが支柱、読み取り部に集積されて、まめにリングとボールをはずして掃除しないとすぐ空回りしていましたが、受け軸の機構が改良されたからでしょうか、まだ詰まってはいません。 ドライバも、以前のものと比べると格段の進歩を遂げています。 なんでもプログラムできると言っても過言ではありません。 誉め過ぎのように聞こえるかもしれませんが、同社のものを含め4つ目のトラックボールにして、ついにここまできたと感動すら覚えました。