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44 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
親の七光り,
By TP - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ケンカ哲学 (単行本)
投資家として糸山氏の名前は聞いたことがあった。キャディからのし上がって大富豪になったという伝説を聞いていた。 しかし本作を読んで知ったのだが、「ただのキャディから」のし上がったのではない。 「親の会社のキャディから」だ。キャディの次はいきなり会社の経営者になっているが、 これまた「親の関連会社の社長」だ。最初の投資額も桁が違う。三十年前の額で一億だ。 さらに仕手戦や選挙、国政など彼の人生すべてにおいて親の資産頼りだ。 彼の言うところの「子ども同士のケンカで親に助けを求める」である。 「俺の親に世話になったくせに子供の俺を無視した」と言って、中曽根氏に腹を立てる くだりなどとてもかっこ悪い。 二世議員、二世タレント、社長の息子・・・こういった輩が世界を悪くするのだ。 この本は、金持ちの子に生まれなければ大富豪は無理ということを思い知らされるので、
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
父親に対するコンプレックに起因するアマエ哲学,
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レビュー対象商品: ケンカ哲学 (単行本)
この書を読んですぐに感じたのは、糸山は猛烈なコンプレックスの持ち主であるということだ。まず、妾の子であることにコンプレックを感じて猛烈に働いて父親に認めてもらおうとする。一応の成功を収めるが、金の使い方で失敗した後、父親の会社で働き始めるわけだが、そこで受けた屈辱的処遇にコンプレックス度は最高潮を極める。その父の会社(ゴルフ場の経営者)でキディーとしてむしゃらに働き、後には会社の経営権を取得するまで登り詰める。また、近藤紡との仕手戦のくだりで、窮地に立たされた糸山は実父と岳父(笹川良一)に泣きつきなんとか調停に持ち込んだとあるが、はっきりいって百戦錬磨の近藤としては単なる損きり(資産2000億に対する30億の損)に過ぎなかったのではあるまいか。まさか、糸山としても人のふんどしで相撲をとったことを手柄として書いているのでもあるまい。 いずれにしてもその後、そのコンプレックスをバネに、政界、経済界で成功を収めていくわけだが、最後まで彼のコンプレックは見え隠れする。そもそも、世界でも有数の資産家である糸山が、どうして「俺はこんなにがんばっているんだ。こんなに偉いんだ」というところを誇示しなければならないのか。それは一重に父親に対するコンプレックスに起因しているのではないだろうか。妾の子として頑張らなければ認めてもらえない。また、父性愛を確信するにはアマエなければわからない。それを上記の仕手戦の一件で証明してもらったわけだ。 それで私の結論だが、ああ見えて糸山という人はアマエ上手。しかも、上昇に不可欠な猛烈なコンプレックスを有している。しかも、その妾として味わったコンプレックスを自分の妾の子供にも味合わせている。ただし、読み物としては面白いので、評価は5にしておこう。ただし表題は「アマエ哲学」とすることをお勧めする。
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
弾けた人生という面では理解できますが...,
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レビュー対象商品: ケンカ哲学 (単行本)
著者の人生を、「けんか」という視点を通して語った自伝です。これを読むと著者は若い頃から一貫して、「ぶつかるべき相手」を探し続け、それらの対象物に正面から体当たりをしたんだなぁ、と言うことが理解できます。妾腹という不遇の出自についての鬱憤ややるせなさがよくわかり、「コンプレックスをバネに成長する」典型的人生です。 とはいえ、彼の政治家としての舞台裏については、「都合のいい点のみ伝える」という政治家によくある自伝で、特に田中角栄氏に請われて政治家となった、などというくだりには、「おいおい、いくら若いもんが多いからってそこまでウソ言うなよ」と突っ込みたくなりました。 同様のデフォルメは、日航株の仕手戦についても見受けられ、彼の話をそのまま信じる人はいないでしょう。 それにしても政治家という人に共通するバイタリティーとアクの強さ、金に対する執着心というのには、毎度の事ながら驚かされますね。
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