劇場版第2弾公開間近、アニメ版も第4シーズン継続決定と、安定した人気を誇る「ケロロ軍曹」の原作コミック第14巻。地球を侵略する為に来訪したはずのカエル型宇宙人と、地球人達との一風変わった交流を、ドタバタギャグとアニメ・コミック等のパロディを豊富に交えながら描いた作品。少々H要素も含んだかわいらしい絵柄と、年少者向け、一般向け、特定マニア向け等の要素がバランス良く配合されている点が人気を呼んだ秘訣でしょうね。今巻も相変わらずハイテンションでつづられています。
キャラクター面では幽霊ちゃん(何とついに名前が明らかになります)、ガルル、アリサと言ったあまりスポットが当たらない、しかし個性的な脇役にちゃんと出番があるのがファンには嬉しい所。まぁアリサにはもう少し出番があっても…とも思いますけどね。
メインキャラではクルルの目立ち方が印象的ですね。今巻ではある意味ケロロ以上に活躍しているとも言えます。相変わらずのひねくれ方ではありますが、色々含みを持たせた展開が楽しめました。
今巻には全エピソードを通して「やりたいことやれてない」と言うテーマが込められているようですね。割とギャグが控えめでメッセージ性が強いエピソードが多く、好みの分かれる内容とも思えますが、過去のエピソードとリンクする部分があったり、各キャラの特性が再確認出来るような内容だったりする等、ここまで付き合ってきたファンなら楽しめる要素が多く、読み応えがあります。
中でも最も「やりたいことやれてない」"あのキャラ"にスポットが当てられる第百拾七話は非常に好印象ですね。ケロロ、タママ、クルル等との絡み方やオチのつけ方等、久々に"あのキャラ"のファンを充分楽しませてくれる内容でした。
やや内輪リンク的な展開となっているエピソードもあり、違和感を覚える部分もありましたが、全体としてファンの期待を裏切らない内容にはなっているとは思います。