「とにかく面白い」
この作品の特筆すべきキーワードはこれ一つに限る。
作者のファンの方々ならず、このシリーズで著者を知った方々も肯くのではないだろうか。
因みにこの純粋なエンターテイメント性を評価するのならば☆5だが、どうにもゲームのライター出身ということで、文章がところどころノベルゲームをそのまま落とし込んだように見えるところがチラホラ。
けれどもそれらを抜いて、ライトノベル層に「面白い」と思わせる力が著者にある。
かくいう私も、もともと外国文学よりで、アメリカのアクション映画好きも相まって、非常に面白いと感じた。
暇な時にチラチラと読みすすめるのが一番であろうカテゴリに属する本だが、それを中途半端にせず、きちんとエンターテイメントとして成り立っていることは、最近出版されているライトノベルも見習うべきではないだろうか。
ククリナイフ一本で、敵を倒して行く爽快感が良い。
奇を衒った敵たちも良い。
ただしこれはエンターテイメントの範囲で評価しているのであって、文体やプロット云々の話に発展すると、快く肯けないという部分があるのは、言わずとも皆さんご理解しているだろう。