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ケガレ意識と部落差別を考える
 
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ケガレ意識と部落差別を考える [単行本]

辻本 正教
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「聖」から「賤」への転換はいかにしておこったのか?この列島の古代にまでさかのぼり、ケガレと部落差別の謎をいまはじめて解き明かす。

内容(「MARC」データベースより)

「聖」から「賎」への転換はいかにしておこったのか。日本列島の古代にまでさかのぼり、部落差別の正体、ケガレ観、死牛馬処理、ケガレの構造などに迫りながら、ケガレと部落差別の謎を解き明かす。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 235ページ
  • 出版社: 解放出版社 (1999/07)
  • ISBN-10: 4759252509
  • ISBN-13: 978-4759252507
  • 発売日: 1999/07
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mcat
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 「いったい人々は、なぜ我々を今に至るも差別し続けるのか。しかも我々を差別する当の人々自身が、部落民とは何か、そもそも自分はなぜ部落を差別するのかを知らないままに差別し続けているのである」と著者はあとがきで言う。また「差別を受け続けている我々自身も」また同じではないかとも。

 「なぜ」の視点を「ケガレ」意識においた論考は、民俗学に関わった人々の問題提起でもあった。「空気のごとく差別意識は広まっていく」とよく言われてきた。「差別することに理由なんかあるものか、そう言うものなんだ昔から」と差別して来た人々の言葉も幾たびか聞いて来た。理由のない現象があるのだろうか、決してそれはあるまい。

著者は、「ケガレ」意識にその根元を探っている。
 人権の世紀の始まりだが、「自らがある立場に立って考えてみる」以外に解決の道は近づかない気がする。本書で、読者自身の内なる差別意識への問いかけとして、記述内容に気配りが行き届いている著者の気持ちを学びとりたいものである。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ケガレ意識の根源を考察した論考。主に字解からその根源を考察。堅苦しくならないように適度にダジャレを入れたり、話し言葉にしたりと工夫してある。諸説の論破を試みているので、どんな説があるのかを知ることもできる。

 ケガレ意識の根源に絞って論考しているので、部落差別の一般的な諸問題については他を参考にしてください。

 部落差別問題に興味のある方は必読といえますが、最初に読む本ではないと思います。差別の根源って何だろう?と思ったときに手に取ってみてください。
このレビューは参考になりましたか?
By gaki15
形式:単行本|Amazonが確認した購入
現実の部落差別を経験している著者で、「ケガレ」についての考察は鋭いものが
あります。語り口も「〜である」調ではなく、「〜ではないでしょうか。」調で読みやすく
「確実でない事実や解釈」についても、きちんと説明し、「自分はこの論をとる」と
明言しているのは著者の誠実さの現れと感じました。

易しい表現にもかかわらず、触発される部分も数多くありました。
「学者」とは違った視点から。「ケガレ」に迫った読み応えのある本でした。
内容ももっと深く掘り下げられたのでしょうが紙幅の関係からあえてこの量に
まとめた、その努力に敬意を表します。

日本の「ケガレ」意識はインド・ヒンドゥー教の影響を深く受けていますが、ヒンドゥー教に
あまり触れられていないことが残念です。もともと「死」への忌避感情は日本では
さほど強くなかったことは、正面通路の脇に「お墓」が隣接して造成されていた
住居跡(古墳)があることからもうかがえます。
「羅生門」でも、都のあちこちに死体が投げ捨てられていたことが描かれ、これは
「羅城門」のあったころの史実です。これも平易に書いてあり、そこからいかにして
「死及び死体=穢れたもの」と変容していったかも分かります。

「ケガレ」意識のあり方が外来思想=仏教から生じたことは知ってはいました。
しかし、武士=屠者(とに)が「人の殺生に関わる職業」であり、貴族からは蔑まれていたこと。
逆に被差別部落の屠者は、常に差別され続けたこと。この矛盾に初めて気がつきました。
これだけでも著者に感謝します。
仏陀の教えでは、「死=ケガレ」の意識はありませんでした。仏教が変容するにつれて
ヒンズー教の影響を受け、「死=ケガレ」との概念が生じたことにもう少し触れて
いただければよかたなぁ と感想を持ちました。

文章も読みやすく、所々のコラムも面白い。
「被差別部落とケガレ」を扱った本の中では、秀逸と思います。
関心のある方は是非一読下さい。
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