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本書のメインは3章、歴史的名著『一般理論』の解説ですが、
1章、2章において、当時の英国の背景と
ケインズの半生を描き、彼が『一般理論』を執筆するまでの
プロセスが理解できます。この部分だけでも経済学史として
味わい深いものとなっています。
その後のケインズ経済学が資本主義社会に与えた影響も4章で記してあり、経済学の発展とその力がよくわかります。
ケインズ入門でもあり、経済学史入門としても成り立つ、名著だと思います。
本来、解説書は、その原著作である「一般理論」の導入であるべきだろうが、私には、こちらの書籍の方が興味深かった。ケインズの生きた世界、その苦悩、その情熱、そして、その影響が、描かれていたからである。
この書でケインズを知った読者は、近代史に対する考え方も変わってくるだろう。近代国家の経済政策や経済状態の歴史に対して、より注意深くなり、より詳しい説明が必要と感じるようになるだろう。この入門書は、若い読者の人生を変える可能性を持った書籍である。
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