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ケイパビリティの組織論・戦略論
 
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ケイパビリティの組織論・戦略論 [単行本]

渡部 直樹 , デビッド・J. ティース , David J. Teece
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ケイパビリティに注目し、企業はどのような基準で市場と取引を行い、ある組織構造を採用するのかを説明する。そして、取引コスト論とは異なる観点からより実り豊かな「企業と市場の境界」という問題を考察する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

渡部 直樹
1949年神奈川県生まれ。1977年慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。1975年慶應義塾大学商学部助手。現在、慶應義塾大学商学部教授。慶應義塾常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 263ページ
  • 出版社: 中央経済社 (2010/09)
  • ISBN-10: 4502679100
  • ISBN-13: 978-4502679100
  • 発売日: 2010/09
  • 商品の寸法: 21.2 x 15 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
実際に経営に関わる人にとって、自己の戦略的優位を確保し維持するために必要な書籍だと思います。
企業にとっての戦略的優位さをコア・コンピタンスという言葉で表した時期がありましたが、優位なコンピタンスとしての技能や技術があっても製品が売れるとは限らないことが常識となってきて、ビジネスプロセス、更には組織やネットワークの保有する協力関係やつながりをケイパビリティと表現するようになりました。
技術的側面がコンピタンス、社会関係的側面がケイパビリティとして表現されるのですが、成功体験が組織の硬直性につながり失敗するコア・リジディティがケイパビリティの悪しき反面と理解されるようになりました。
ティースなどは外部環境の変化を察知し、外部資源を利用してイノベーションを実現するダイナミック・ケイパビリティを提唱しました。
イノベーションは単なる技術革新ではなく市場の中で人や社会が関わって新しい価値が生まれるのです。
自企業がイノベーションを生み出すということは市場との関わりの中でおこなわれるのですから、ダイナミック・ケイパビリティなのです。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は、Teece(2007)の論文を基礎において、日本の研究者がダイナミック・ケイパビリティ論の理論的意義や可能性について探求するために、取引コスト論や経営戦略論などの視点で分析していると思いました。
私はゼミナールに所属しているときに、経営戦略論の資源ベース論に関する代表的著作を一読していたので、その視点でTeeceの主張を理解しようと努めています。
とくに、模倣困難なケイパビリティが持続的競争優位の源泉であるという主張に対して、コア・ケイパビリティが硬直化するという批判を受け、環境変化に適応するために、経営者はケイパビリティを他のケイパビリティとコーディネートしていく必要があるというところが印象に残りました。
内製化かアウトソーシングか、撤退か維持か、何のために新市場に進出するのか、その際に、他社のどのような資産を自社のケイパビリティと結びつけていくべきかなど、企業すなわち組織と他組織の関係性を慎重に考えるときに、本書は重要な示唆を与えてくれるように思います。
しかし、ケイパビリティが無能力化し、コーディネートしてもレントを生み出さなくなった場合、経路依存性があるケイパビリティを経営者が変えていく必要性がでてくるのではないだろうかとも思います。
その点が、私が考える、本書の限界点です。
しかしながら、知的好奇心をかなり刺激してくれる本書は、まさに一読の価値があると思います。
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