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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
つよくやさしく,
レビュー対象商品: ケアってなんだろう (シリーズ ケアをひらく) (単行本)
すてきな本に出会いました。看護学生だった頃、日々の実習の記録をみてくれていた先生に言われた。 あなたはもっと、うれしかったとか悲しかったとか書きなさい。 正しいか間違っているか、から、心地よいか苦しいか、という世界にもぐっていっていたあの頃。 あの看護学生だった日々にこの本に出会えていたなら、と思う。 でも同時に、あの頃にこれを読んでいたら、私はおかしな方向へ行っていたのじゃないかと思う。 やさしさにいたる知としての技術。 技術をあいまいにするやさしさであってはならない。 技術の習得の前に立ちすくんだときより、やさしさということについて考えあぐねたときに読む本なのだと思う。 病気がそうさせているのだと思えばこそしかたないと思えるけれども、そうでなければ理不尽にちがいないひとときを利用者さんとすごした日の夜にも、この本を開いた。 「でも、ほんとうのやさしさというのは、物語も読めない、どうしていいかわからないというときに、それでも何かができる、やさしくできるということなのです。」 別にやさしくなんかなりたいと思ってない、と咄嗟に考えた。 それでも本の続きが気になって、それが技術もそこそこに身につけた今の自分の逃げだということにきづいた。 つよくやさしく、やさしくつよく という恩師の言葉がよみがえった。 医療には限界があるけれど看護は無限だ、と実習記録をみてくれていた先生は半ば自嘲ぎみに言っていた。 それでもなんとなくそうなのかもしれない、と今でも思う私の気持ちを支えてくれる本のような気がする。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小沢勲氏を知るために最初に読む本。,
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レビュー対象商品: ケアってなんだろう (シリーズ ケアをひらく) (単行本)
私は小沢氏に2回お会いした。一回目は、大阪でひらかれた日本精神神経学会の演壇で堂々と話をされている小沢氏。私は彼の話に、私と同じ想いをもっている人間がいるのだと感動した。 2回目は、岡山社会精神医学研究会でお呼びしたとき。私は、学会での話しに感動したこと、そして自信をもって精神医療現場を変えようと決意したことを話した。彼は、恥ずかしそうであった。 小沢勲氏は 当時の精神医療改革派とは 異なる感性をもち、かつ現場で仕事をし、様々な発見をし、私たちにつたえてくれた。 この書は、小沢勲氏を知るために最初に読む本であると確信している。 まずは、彼の人間という生き物を観る目。 それを知るには、1部の滝川一廣氏との対談を読まれるとをおすすめする。 納得されるであろう。 さらに、小沢氏がいかなる時代背景の中で生きてこられたかを知るには、2部の天田城介氏の『小沢勲の生きてきた時代の社会学的診断』をお読みになること。 3部の『認知症を生きるということ』および、4部の『「ぼけ」を読む』を読むと、小沢氏が最期にたどりついた人間観を知ることができる。 偉大な人が亡くなったのは、2008年11月19日である。 肺がんとつきあいながらこのようなメッセージを私たちに送り続けてきた努力に感謝します。
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