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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
2年前の本を文庫化する意義とは?,
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レビュー対象商品: グーグル革命の衝撃 (新潮文庫) (文庫)
グーグルを考えるにあたって二年という時間は極めて長い。IT関係で2007年に出された単行本を2009年に文庫化することは たとえある程度の加筆をしたにせよ 野心的な試みと言える。本書に登場するグーグルの経営陣が語る同社の使命は大きく言うと「世界中の情報を集め、検索を可能にし、全ての人に提供する」ということに尽きる様だ。 この言葉は聞いていても心地よい。しかし ここで考えるべきは 僕ら人間も「情報の一つ」として集められ、検索され、提供されうるという点だ。 実際 僕らは情報の塊である。生年月日から始まり、性別、身長体重、血液型、住所、仕事、趣味、体調といった情報で出来上がっている。勿論「自分が情報の塊だ」と考えて良い気がする人はいまい。但し 2進法という新しい普遍言語で「翻訳」される僕らは 紛れもなく「情報」そのものである。 その情報をグーグルという私企業が握れてしまう点に 怖さがある。グーグルは繰り返し「プライバシーを最大に尊重します」と言うが それもプライバシーを入手している事を前提にした発言でしかない。 本書でNHKというマスメディアが感じている不安は そこにある。また その不安を描き出している点で 本書は今なお文庫化されうる価値がある。僕はそう読んだ。グーグルは一つの例だ。情報社会と言われる中で 僕らが 何に気をつけ、何を考えるべきなのかという課題に対する 一つのケーススタディーとしてグーグルがある。それが本書の狙いなのであろう。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
圧倒的な取材力,
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レビュー対象商品: グーグル革命の衝撃 (新潮文庫) (文庫)
NHKの技術系の番組では、圧倒的な取材力を感じます。本書でも、素人では話をしてもらえない人々からの話が掲載されているので、 読むだけでも参考になります。 年月が経っても、いつの時点で、誰が、何をいっていたかという記録は有用です。 チカイオハザマという日系アメリカ人が、当時googleにいたということでも役にたつことがあります。 googleを訪問する機会があったときに、チカイオハザマさんいますか?という話がネタの一つになるからです。 著作権問題をはじめ、負の部分も指摘しているのは好感が持てます。 google礼賛ではないで、情報が集められるのはNHKだからだと思います。 本書の情報をどういかすかは、自分の仕事だと思いました。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
きちんと取材して書かれた本,
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レビュー対象商品: グーグル革命の衝撃 (新潮文庫) (文庫)
本書は、(1)グーグルが成長してきた歴史、(2)検索連動型広告のしくみとそれにまつわるビジネス、(3)検索だけでなく動画や携帯電話などを含めた巨大企業としての戦略、などグーグルについて多面的に記述している。書かれている多くの事柄は、技術に関心のある人ならある程度知っていることが多いと思うが、本書のよい点は、関係者にきちんと取材して書かれていること。単に抽象的な説明にとどまるのではなく、グーグルの活動やその影響が具体的に理解できる。 そして、本書では、 ・ 検索結果に出てくるか否か、またその順位によって、私たちの情報環境が大きな影響を受ける。それをグーグルという一企業に委ねていること。 ・ 検索システムを提供するだけでなく、ユーチューブの買収、決済システムへの進出など、私たちの生活に大きく影響を与える存在になりつつあること。 ・ 検索履歴をはじめ様々な個人情報を一企業が把握し、蓄積し続けることによって、プライバシーが丸裸になってしまう懸念があること。 ・ 簡単に検索し、深く考えずネット情報を利用することで、かえって、人々の知力は衰えているのではないかということ。 など、様々な点で警鐘をならしている。 私にとって、ネット検索をはじめグーグルが提供するサービスは空気や水のようにその存在を意識しないものとなっていたが、本書を読んで改めてそのメリットとデメリットを認識しました。良書だと思います。
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