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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた
 
 

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた [単行本]

辻野晃一郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ウォークマンは、負けるべくしてiPodに負けたのだ。
VAIO、スゴ録。ソニーが誇る大ヒット商品を次々生み出し、途方もない赤字部署をあっという間に立て直した天才は、何故、愛してやまないソニーを去る決心をしたのか。
その後、世界を席巻するグーグルの日本法人社長を務めた著者が振り返る、ソニーでの二二年間とグーグルでの三年間。
興奮と共感のビジネス戦記。

[本文より]

「なぜソニーはアップルを超えられないのか?」「どうして日本からグーグルのような会社が生まれないのか?」といった類の質問を私自身も幾度となく受けて来た。「冗談じゃない、日本が生んだソニーはアップルやグーグルの手本となる企業でさえあったんだ」というのが私の本音である。(中略)
本書のタイトル「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」は、グーグル全盛の今日にはまさに逆説的だ。しかし日本人が創業した世界企業であるソニーは、本当はそのくらい凄かった。そして私は、そのソニーで、反面教師的なことも含めて実に多くのことを学んだ。それらの学びがあったからこそ、グーグルの急成長の理由を理解し、そこで密度の濃い時を過ごすことができたと思う。
(「プロローグ」より)

内容(「BOOK」データベースより)

VAIO、スゴ録。大ヒット商品を次々生み出した男は、なぜ愛してやまないソニーを去ったのか―。その後、グーグルの日本法人社長を務めた著者が振り返るソニーでの22年間とグーグルでの3年間。興奮と共感のビジネス戦記。

登録情報

  • 単行本: 258ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/11/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4103288213
  • ISBN-13: 978-4103288213
  • 発売日: 2010/11/22
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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94 人中、82人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 答えは、我々自身の中にある, 2010/11/23
By 
naichi - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (単行本)
グーグル日本法人前社長 辻野氏が、ソニーでの22年間とグーグルでの3年間を振りかえった一冊。著者の経験上、ソニーとグーグルの例で語ってはいるが、日米の企業比較論と受け取ることができる。また、自分の身の回りのことに置き換えて考えることもでき、非常に面白いタイトルである。

◆著者が辞める直前に感じたソニーの状況
・競争原理が切り替わっていることに気が付いていない:ネットワークとの連携による付加価値の追求を考える時代に、デバイスを中心に考えている
・ガバナンスの不在:外に向かって闘っているときに内側から背中を撃たれる
・プライドのなさ:プライドでいくら儲かると思ってんだ?と押し問答する上司

著者が辞める直前に感じたソニーの状況には、今の日本を象徴するかのような記述が並ぶ。この視点での「ソニーが教えてくれた」こととは、ソニーを反面教師として捉えており、皮肉交じりの意味がこめられている。しかし、本書にはもう一つのソニーが登場する。古き良き時代のソニーである。

◆著者が感じた古き良き時代のソニー
・人がやらないことをやる、ということを社是として自身に満ち溢れていた
・自由闊達な社風
・海外からの不当な圧力や理不尽なルールに対して、一歩も譲らなかった基本姿勢
・単なる一企業の思惑やルールを遥かに超え、ソニー以外の企業にも大きなビジネスチャンスを生み出した。
・生意気だけが取り柄のような自分を背後で救済してくれる度量の大きさ
・「上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな」というカルチャー

この視点からの「ソニーが教えてくれたこと」は、文字通りの意味で使われている。古き良き時代のソニーが、今のグーグルに決して劣らないカルチャーを持っていことを熱く語っており、引いては日本全体を鼓舞するような内容になっている。

著者は「現在価値を守る」仕事にばかりに注力し「将来価値を生み出す」仕事を伴わない企業は衰退していくと主張する。そして、今まさに「現在価値を守る」としか思えない業務に従事されているビジネスマンも多いのではないかと思う。だが、著者の言葉を短絡的に捉え、会社が悪い、環境が悪いと、周囲に問題を押しつけるのはやめた方が良さそうである。著者が取り組んできたことは、目の前の「現在価値を守る仕事」を「将来価値を生み出す仕事」に変革してきたことに、ほかならないからだ。

答えは、意外と自分の身の回り、もしくは我々自身の中にあるのかもしれない。
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 危機感を持つ日本のビジネスマンにお薦めしたい, 2011/3/5
レビュー対象商品: グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (単行本)
高度経済成長と共に成長を遂げた企業が、やがては大企業病に陥っていく中で
必死に抵抗し、一定の成功を上げながらも、会社の”大人の事情”により会社を去らざるを
得なくなる。よく聞く話でありながら、それが経済大国日本の象徴であり、嘗て時代の寵児と
持て囃されたSONYということもあり、ビジネスマンとして興味深く読むことができた。
アナログからデジタル、オフラインからオンラインといったパラダイムシフトに
上手く適応できず、アップル等の新興企業の後塵を拝していった過程が描かれているが、
企業の内部にいただけに非常に説得力のある記述となっている。
また、著者の書き方もSONYに対する恨み節も無く(タイトルから考えたら当たり前ですが)、
SONYをはじめとする日本企業とグーグルなどの米国新興企業との違い等、
客観的且つ冷静に描かれながらも、日本企業復活のために読んでほしいといった
著者のエールも感じられ、好感が持てた。

今の日本に危機感を持つビジネスマンであれば、非常に読みやすいので強くお薦めしたい。
尚、辻野氏と田原総一郎氏との対談がUstreamで公開されており、
そちらも大変良かった。(田原氏が著書読んでないのが気になったが。)
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35 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最近珍しい真っ当なSony本, 2010/12/3
By 
lexusboy - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (単行本)
 SONY本はあまた読んできたが、最近のSONY本は虚飾に満ちているか、告発的で辟易していた(私が作ったリストマニア「SONY本」参照)。
 SONY製品も大昔は愛用していたが、ここ10年、買ったSONY製品は激減したが、本書でその時社内で何が起こっていたかの一端が透けて見える。どうやら、誰か一人を戦犯にして済む問題点ではなさそうだ。
 その辺りは、「「勝つためには手段を選ばず」的な志の低い企業行為の数々」、「幾多の実績を挙げた功労者や自らリスクを取る挑戦者達を極端に粗末に扱い」、「ブランドバリューにただぶら下がり、食い潰すだけの人たちが増えた結果がソニーショック」、「今のソニーは・・創業の理念や原点から外れることが増えている」などの記述から読み取ることができる。

 しかし、読むのも気の毒なぐらい、何かを達成して、その後に梯子を外される歴史である。なんか七転び八起きの「島耕作」を思い出した。プロジェクト毎に拾っていくと、
・「P1プロジェクト」:マイクロソフトと組み、VOD方式のセットトップボックスなどを供給するプロジェクト。マイクロソフトと組むことに社内大反対。インターネットの普及で日の目を見ず。
・VAIOデスクトップ(1997〜):AVパソコンを指向。
  考えてみれば、私も2001年にRX61を購入したが、買ったちょうどその時期に、辻野氏はこの業務から離れているようだ。
  確かに、2001年時点で、マルチメディア指向パソコンとして、一定の見識を感じたのは事実。DVカムとの連携とか便利だった。
・ネットワーク・ターミナル・ソリューション・カンパニー(2001〜):名前はかっこいいが、体よく不採算部門が集められたカンパニー。
  ここでコクーンが作られたようだが、容量がもう少し大きければ、私も欲しかった製品だ。使うほど商品価値が上がる製品というコンセプトだったようだ。
  なお、この時期は、EVA経営が導入された時期でもあるという。なお、この経営指標導入に対する批判は、「ソニー本社六階」に詳しい。
・ホーム・ストレージ・カンパニー(2003〜):上記とホームビデオ・カンパニーが統合。出遅れたDVD録画機での巻き返し。2003年のクリスマス商戦に間に合い、大きなシェアを取ったという。
  しかし、最後には、PSX(ソニー・コンピュータエンタテインメント)に統合されるという無念な結末に。
・コネクトカンパニー(2004末〜):日本のハードウェアと米国のソフトウェアの統合部隊。最初は就任を断った。複雑系を象徴する布陣で、Itunesに追いつけ追い越せはかけ声倒れに。
・SONY辞職(2006年)
・グーグル採用(2007年)

 しかし、考えてみれば、信賞必罰は組織の基本だと思うが、それが徹底できないのなら、それが可能で、外の空気を吸ってきた辻野氏を、SONYの社長として迎えることは、そんなに変なことではないような気がしてきた。
 SONYは社長が日本人の方がマーケッティング上もうまくいくのではないだろうか。

 なお、グーグル在籍時代の話もおもしろいが、SONY在籍時ほどの深みはないかも。ただ、時間が経って、きっと、その経験が発酵してくるのだろう。
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