『グローリー戦記〈2〉巨砲トロダモン』です。
第二巻こそが、このシリーズの本題というべきでしょう。
文明対文明というアイディアは、ある意味誰かが考えつきそうでいながら、ライトノベル界の誰も書こうとしないものです。スケールが大きくなる上に、緻密な設定を求められるからでしょう。
そこにあえて挑んだのが本シリーズです。
異世界ファンタジー視点から見た近代文明。
読者自身が近代文明の中に居るわけですから、異世界ファンタジー視点を得て初めて、客観的な文明批判ができるということでしょう。あとがきにも言及がありますけど。
もちろんストーリーも、謎の黒騎士セキの存在が強烈なスパイスとなっていますし、軌道接近のタイムリミットが設定されていることにより、グローリー王国の危機感がいやがうえにも高まります。
文章は、相変わらず描写が薄めですが、安定はしています。展開の早いストーリーを描くには、これくらいでちょうど良いという面もあるかもしれません。