良い本ですよ。経営学の基礎について広く知る事が出来ます。経営学を勉強しなければならないんだけど右も左も分からないという初心者だけでなく、会社で新規事業を立ち上げようとする人、経営学に縁が薄い私のようなエンジニアにもお勧めです。特に私は自分が好きな技術というだけでは世の中に受け入れられない、それらの技術の使い方を多角的に評価して、最低限何を押さえて世の中に送り出さなければならないかを考えるひとつのヒントになりました。
ただし、これはあくまで基礎の基礎であり、これ一冊で経営者の仲間入りが出来るほど経営学が甘くない事は自明の事でしょう。一例としてP.41には「アップルが自社のMacOSをマイクロソフトのWindowsに近づける事には意味があっても、その逆にはメリットがない」という記述があります。これを読んでも分かる通り、この本に書かれている「基礎の基礎」は言い換えると成功するための知識ではなく、失敗しないための最低限の知識です。仮にMacOSをWindowsに近づけていったとしたら、あるいはAppleがMacOSを捨ててWindowsを取っていたら現在の成功はなかった代わりに失敗して消滅するリスクも減らせたでしょう。
ただ、こういう入門書であれば問題集など理解を確認するような何かがもう一つあれば良いのにと思ったので☆一つ減らしました。