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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦慄の一冊! 世界経済と日本の病理の所在が明確に分かる,
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レビュー対象商品: グローバル恐慌の真相 (集英社新書) (新書)
中野剛志氏の『TPP亡国論』も衝撃的だったが、経済思想を専門とする柴山桂氏とのこの対談もそれ以上に刺激的。いかに日本の病理が深いか分かる。読み進めると、その病理の所在そのものも浮かびあがってくる。ふたりの見立てによれば、今回の世界的な経済危機のそもそもの原因は、自由化であり、グローバル化であったと。それにもかかわらず、危機の原因そのものを、処方箋とようとしているのが、この日本だというのだ。 アメリカ、日本、EU、中国とそれぞれの国・地域をシャープに分析を重ねた後で語られる4章「冬の時代のための経済ナショナリズム」が、「常識」を次々、打ち破っていくところは痛快だった。テレビや動画でなじみのある中野氏独特の語り口が脳内再生されて、楽しくも読める。柴山氏の議論も、視野の広さがすばらしい。対談として超一級品。 しかし、冒頭に述べたように、この若き俊英ふたりの描く処方箋とは真逆のほうに、日本も世界も突き進んでいる。他国との比較のなかで実は日本の置かれている状況はまだましなのでは、と思う瞬間もあった。けれども、その恵まれた条件を自ら捨てるような方向にわざわざ向かっているところが日本のいちばんの病理と分かってくると、戦慄し、恐ろしくなる。多くの人が早く、この一冊を読むべきだ。
91 人中、80人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
気鋭の研究者による健全な対談。,
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レビュー対象商品: グローバル恐慌の真相 (集英社新書) (新書)
『TPP亡国論』で“時の人”となった中野剛志氏(40歳)と3歳年下の柴山桂太氏の対談。気鋭の若手研究者どうしの、真摯な問題意識が生き生きと伝わってきた。 経済には素人の私だが、「グローバル化」を論ずる前提となる「国際金融システム」の話 など、図式も含めて解説されており、全体的に分かりやすい内容となっている。 “亡国論”に続いて本書を読んでみたが、私自身が、中野氏の指摘する「これまでの通俗 観念」にとらわれていた一人であったことが明らかとなった。また、リーマン・ショック以 降の世界経済に漠然と不安感を抱いていたが、読み進むにつれ、世界がより重大で緊急性を 要する危機的な状況にあることを認識した。 特に、本書で知見を新たにできたのは「保護主義」の話。 「社会が市場メカニズムに破壊されないため」に「福祉国家やケインズ主義」が出てきて 「労働者」「環境」を守り、奴隷の取引や児童労働を防いできた、との「保護主義」の根拠 の話に共感を覚えた。 国際経済の話は、あまりに膨大すぎて「何が正しいか」を判断するのは困難であるが、本書 の議論が「何を大事にしているか」は十分に伝わってきた。そこには、等身大の人間の生活を 大切にしていこうとの健全な感覚があることを感じた。 いずれにせよ、TPPをはじめ、喫緊の問題を理解する上で、一読の価値があると思う。
55 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
グローバル経済の危機的状況が、ささっとわかる本,
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レビュー対象商品: グローバル恐慌の真相 (集英社新書) (新書)
グローバル化によって世界が混乱した様子を見事に解説し、警鐘を鳴らす本。TTP問題で一躍脚光を浴びた中野氏と盟友の対談形式でまとめられている。 かた苦しい話はなく、図解もあるのですいすいと読み勧められる。 内容としては、リーマン・ショック、デフレの日本、ナショナリズムに疑問が残る中国やEUをとりあげ、 経済学では当たり前のように語られる事象について思想の面からも検討が行われている点が斬新。 とにかく政治の無策が悲しいくらい、日本が持つ本来のポテンシャルを低下させている事実に愕然とさせられた。
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