戦う術なんて知らない・・・ではまずい
藤井清孝さんは華麗な経歴の持ち主で
MBAを出て、様々な企業を渡り歩き
ルイ・ヴィトンジャパンカンパニープレジデント&CEOになったり
今はベタープレイス・ジャパン代表取締役社長になっている人です。
読んでいて思ったのはスゴイ話が分かりやすいです。
まずは日本人の弱みについて語り、
だからこそ、その後に著者が主張する
ビジネスモデル・イノベーション
ガバナンス・イノベーション
リーダーシップ・イノベーションが身に浸みて納得できます。
この3つの革命を結ぶ糸として語られているのが
具体的な事柄を抽象化してとらえる力。
『日本語が持つ曖昧さは、ものごとを抽象化してとらえる力であり
それは英語が持つ論理的な思考にも負けない強みである』
みたいな論がありますが、そういうものとは違います。
抽象化する力とは、現場を知らない人に現場を説明するスキルであり
現場を知らないリーダーが現場を指示するのに必要なスキル。
個別的な出来事をコンセプトにして、人と共有していく。
そんな力だと思います。
確かに、日本人は仲間内ではあうんの呼吸で察し合うでしょうが
外の人とはそれを共有できない。
なぜなら、抽象化して他人に伝えるのが苦手だから。
そこが弱みであり、でも、そこを乗り越えればまた
日本の強み(例えば技術力)が活きてくるはずと勇気づけられます。
(まあ、それが大変なんでしょうが、それでもやらねばらない!)
過度に悲観的になりすぎず、適度に現状の危機感を伝え、
今の日本の改善点をスマートに読者に伝えるそんな好著でした。