(1)経済の統合による世界のバーチャリゼーション(仮想実質化),(2)法の世界のアメリカナイゼーション,(3)国境を超える人の移動がもたらす「国民」の再定義――などグローバリゼーションが先鋭になるさまざまな側面が,すでに進行している。そこで,人権や民主主義などといった錆びついた近代的概念は,グローバルな権力にいかに対抗できるのかを問う。
移民研究や世界都市研究で著名な筆者が,精密な分析にもとづいて,世界レベルの政治経済の構造変動を明確に提示する。グローバリゼーションは,国家権力の衰退を意味するわけではない。むしろ,ナショナルな支配装置がグローバル化し,これまで国家間を分け隔ててきた制度や機構が溶解してきていると訳者は説く。 (ブックレビュー社)
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