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グロテスク〈下〉 (文春文庫)
 
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グロテスク〈下〉 (文春文庫) [文庫]

桐野 夏生
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第31回(2003年) 泉鏡花文学賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。そこでひたすらに男を求め続けて娼婦に身を落としたユリコと再会する。「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」。“怪物”へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡。

登録情報

  • 文庫: 453ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/09)
  • ISBN-10: 4167602105
  • ISBN-13: 978-4167602109
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.7 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (27件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
正直この小説を読み終えて現実と言う苦々しさを感じる。
しかし、この小説は実際に起きた東電OL殺害事件をベースに書かれていて、その事件が起きた当時の状況もまざまざと立ち浮かび、様々な社会問題を背景にしながら、読者を最後まで飽きさせない。

本の構成は、書き手の私が主人公の私になったり、友人の和恵が私になったりとした各々の日記や手紙を通した形になっているので、その「私」の思うがままを語っている。それゆえに、人間のシニカルな部分が露呈していて、時として愕然とさせられ嫌悪する。特に印象深いのは、学歴一辺倒で努力すれば何でも実るという神話に踊らされ、またそれに自覚せずに堕ちて行く和恵の姿は本当に読んでいて辛い。でも、そうやって他人を卑下した主人公は、自分の矛盾に気付きながらも、今度は自分が堕ちて行く。

この小説は、人はいつでも堕ちて行く準備が出来ているということを教えてくれる。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By softail
形式:文庫
タイトル通り、「グロテスク」な作品ですね。

登場人物のほとんどが「狂っている」とも言えるほど歪んだ性質を持っていて、

ただでさえヘビーなそんな人物の手記をいくつも読む形で人生を疑似体験していくことになるので、かなり読んでいて疲労感があります。

特に主な語り手である「わたし」はしょっぱなから被害妄想的・過批判的で「この人頭おかしいなぁ」と思わせる言動を連発するし、

ユリコや和恵の手記の章に入ると「闇」の深さのせいか胃に来る不愉快さがあり、まるで濡れて重たい土砂をお腹につめこまれるような感じさえ受けました。

読破したその日は1日中この本と本から受ける負の影響のせいで、平凡な自分の人生について振り返ってしまったり登場人物に共感しようとしてみたりと、沈んだ心を引きずったまま過ごしました・・・。

自分とは違う世界にいる人間の人生を通して未知の世界を知る、というと聞こえはいいですが

この作品はちょっとヘビーすぎます。

作品としては読み応えも引き込まれ方もすごくて素晴らしいんでしょうが、あまりにも読後感が悪いので星3つにしました。

他のレビュアーの方同様、もう2回目は読みたくないですが、ここまで迫力と重圧のある作品を読んだのは初めてだったのでいい経験にはなったと思っています。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
2004年度版このミス10 5位。
2003年文春ミステリーベスト10 3位。

1997年3月8日、円山町でおきた、OL殺人事件。被害者が昼間は一流企業のエリート、夜は娼婦という二面性を持っており、最後にとった客に殺されたという事件である。6年前におきたこの殺人事件を、作者なりの視点で見つめ直したのが本作品である。
作品は、「ユリコのお姉さん」である「私」が、過去を語ることで進む。そして、「ユリコ」「チャン」「和恵」の手記・上申書を交えながら、最終章へと進む。
決して軽い気持ちで明るく読める作品ではなく、読者によって極端に評価の分かれる作品だと思う。しかし、私自身はグロテスクな怪物達に翻弄され、二段組みの500ページを超える長編にもかかわらず、ページをめくる手を止めることができなかった。なんとも重くやるせない気持ちを抱かせる、不思議でグロテスクな作品である。
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グロ控えめ
上・下巻通してのレビューです。
前半の舞台"Q女子学園こそ現代日本の縮図である"という視点の低さを敷衍することによって、... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: キララン
桐野夏生に清涼感を求めるなど、無知にもほどがある
レビューにざっと目を通したかぎり、桐野作品を読み続けているわけで

はない方々が多数と見受けられる... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: えくせるしおる
本当にあったの・・
この話が、事件に基づいて書かれているのが「驚き」です。
本当に あったのですよね、実際に「居た」のですよね、主人公が・・・... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 望
まさにグロテスクな下巻 -和恵の自意識のゆがみっぷり、壊れっぷり-
「グロテスク」の下巻は、圧倒的に面白い。
小説として完成度が高く、
和恵のグロテスクさに嫌悪感を抱く読者も多いと思います。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: いせむし
強烈な余韻を残す作品
グロテスク…この、題名に吸引力がある。
一体、何をもって「グロテスク」なのかと、読み始めてみると... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: キリ
膨らんだ悪意、その犠牲者
「東電OL殺人事件」を題材にした小説「グロテスク」の下巻。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: ベッパンおおかみ
買いです。
東電OL事件をこの視点から描くことを思いついた時、すでにこの作品の成功が約束されたのだと思います。ただ、そこからの必然なのでしょうが、それぞれの人物の自立性を約束... 続きを読む
投稿日: 2009/10/5 投稿者: yoshioki6
男嫌いの本
なんとも読後感の悪い本。ただしこれは個人的な好みとしての意見なので、絶対性はない。各個の生き様が登場人物それぞれの視点から描写されたことで、なんとか飽きずに最後ま... 続きを読む
投稿日: 2009/3/3 投稿者: Rina
グロテスクさ
それぞれが、状況を告白する文章を淡々とつづっているだけなのだが、
まるでホラー映画で人間がドロドロとゾンビ化していくような不気味さがあった。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/11 投稿者: のかの
グロテスク以外の何ものでもない
普段すましている女の友人にこの本を突きつけてやりたいと思う私の中の黒いものが確かに存在します。
それにしても女は、グロイ。... 続きを読む
投稿日: 2008/4/24 投稿者: ハル
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