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グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる
 
 

グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる [単行本]

リチャード・フロリダ , 仙名紀
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,415 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

戦後アメリカの繁栄の象徴であった工場労働と郊外生活はグローバルな競争と不況の波、住宅バブルの破裂で完全に崩壊してしまった。だが、ほぼ廃墟と化した町がある一方、かつて製造業で栄えた場所でも失業率と人口流出を低くとどめて再生に向かっている都市もある。また金融破綻はニューヨークに大打撃を与えたと思われているが、実際はニューヨークの回復力は他の金融都市を上回り、むしろ優位を堅固にしている。これらの都市の興亡を決定づけているものとは一体何なのだろうか。 本書では、不況後に人々の新しいライフスタイルが生まれ、それにともなう人の移動が都市構造を改変して繁栄が築かれていくしくみを豊富な事例から解き明かし、都市にとって何がうまくいき何がうまくいかないのかを見極める。また、開放性と自由を求める「クリエイティブ・クラス」を地域に惹きつける必要性を説きつつ、同時に、ブルーカラー労働者や就労人口の大半を占めるサービス業の仕事を魅力的でよりクリエイティブなものにする必要性をも力説。世界が注目する都市経済学者による刺激的な社会経済再生論。

内容(「BOOK」データベースより)

本書では、不況下でくすぶっていたイノベーションが実用化されるにつれ、インフラが整備されて新しいライフスタイルが生まれ、それにともなう人の移動が都市を生成・改変して繁栄を築いていくしくみを豊富な事例から解き明かし、都市にとって何がうまくいき何がうまくいかないのかを見極める。また、開放性と自由を求める「クリエイティブ・クラス」をひきつける必要性を説きつつ、同時に、ブルーカラーや就労人口の大半を占めるサービス業の仕事を魅力的でよりクリエイティブなものにする必要性をも力説する。世界が注目する都市経済学者による刺激的な社会・経済再生論。

登録情報

  • 単行本: 296ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/1/21)
  • ISBN-10: 4152091886
  • ISBN-13: 978-4152091888
  • 発売日: 2011/1/21
  • 商品の寸法: 18.6 x 14 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 米国の都市の姿に日本の都市の未来を読む, 2011/2/26
レビュー対象商品: グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる (単行本)
 大不況が起こり、徐々に回復にむかう端境期は社会構造が大きく変化している。筆者はこれを「グレート・リセット」と呼ぶ。現在は工業経済からアイディアに基づいたクリエイティブな経済に移行する第3のリセット期であるという。本書は、そうした社会構造の変化と、主に北米(USA、カナダ)の都市の盛衰をたどり、未来の都市と社会の姿を描くことを狙いとしている。
 
 広大な面積を持つ北米の諸都市を題材にした本書は、日本に住むものにとってその価値が半減するが、ここで書かれている都市の姿を日本に当てはめて考えるといろいろな示唆を読み取ることができる。確かに、小さい島国に密集している日本の都市感覚からいえば、あてはまらないものもあるし、ここで描かれている未来が日本では既に実現できているものもある。しかし、産業構造が日本よりも進んでいる米国の都市の姿に日本の都市の未来を読み取ることができる。

 本書を読むと、デトロイトなどの工業都市の衰退の姿に驚かされる一方で、多様性、可動性、柔軟性が脱工業化社会、および未来の都市のキーワードとして浮かび上がる。いくつかの論点を挙げると、

・ニューヨーク、ロンドンが金融センターにとどまり続ける。なぜなら、東京、上海、香港は前者ほどの多様性を持っていない。
・現在は企業都市よりも元々多様な知識ワーカーのいる国立都市(ワシントン、オタワ)に人が集まっている。
・複数の都市を包含するメガ・リージョンが経済の主体となる。
・巨大都市では、新陳代謝が激しく、イノベーションが迅速に起こる。
・そうした地方に権限委譲して現実に対応できるようにするべき。
・若者は幸福の場あるいは出会いの場を見出せるクリエイティブな仕事に進んでいく。嗜好も贅沢品から経験に対する出費に変わってきている。
・持ち家の時代からレンタルの時代へ。持ち家願望は脱工業化社会の経済には合わない。福利厚生も持ち運べる必要がある。
・金融は、資本と優秀な人材を吸い上げ、自己利益に投資された。金融の本来はイノベーションを助け、真の経済発展をさせるべき。
・政府予算は、古い経済(道路建設など)に回すべきでなく、新しい経済(アートや科学)の創造に向けられるべき。
・アメリカの3/4が車通勤。公共交通機関の発達しているニューヨークがもっともグリーン。渋滞に課金するのは経済学の基本。
・アメリカは高速鉄道は新興国並み。高速鉄道により移動時間を縮め都市を活性化させる
・グレート・リセットは上からではなく、下から有機的に盛り上がっていく。

 本書のような視点で日本の都市を論じてみることができれば面白いように思う。
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 凋落しつつあるアメリカの反省文。日本は独自の反省文と処方箋を用意せねばならない, 2011/1/25
By 
Gori "the 11" (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる (単行本)
本書は凋落しつつあるアメリカの反省文である。今こそアメリカは大きな転換点(グレート・リセット)に来ているとし
なぜ駄目になったのか、処方箋はなんなのかを説く。アメリカの反省文なのでもちろん、これはそのまま日本で使えるわけではない。
日本にはやはり独自の反省文が必要だ。

たとえばアメリカの金融は「伝染性貪欲病」にかかったが、これは、日本もほぼ同じだと思われる。
頭のいい人が作った伝染性の金融商品にアメリカ中が群がった。
日本の国民には貯金という優れたワクチンを打っている人も多かったが、そのワクチンさえ効かない
国債という病原菌を国はばらまき続けている。 

また、アメリカは沢山の起業家を生んだ。スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、マイケル・デル。
しかし著者はこれら起業家が、大学の外の屋根裏や、倉庫で起業したことに注目する。
その理由は、すでに大学が優れた企業人を生みだす機能を果たさなくなっていたからだとするのである。
アメリカは大学教育を変えねばならない。
翻って日本はどうだろう、均質で教育化されたの質の高い労働者を供給してきた日本の教育は、
アメリカとは違う意味で曲がり角にきているだろう。

本書の帯にはこの本を買ってみたくなる素晴らしい惹句が載っている。
「いま未来のために都市が進むべき道は、どれか?」
  ・住民の大卒率を上げる
  ・規模縮小して密度を高める
  ・交通機関に投資する
答えはこの本に書いてあるが、それはアメリカでの答え。日本はやはり独自の答えを見出さなければならない。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 グレートリセットは、新たな生活を切り開くイノベーションのチャンス, 2011/8/7
By 
佐倉ごるふ - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: グレート・リセット―新しい経済と社会は大不況から生まれる (単行本)
リーマンショックを発端とする世界同時不況を
きっかけに、新時代を切り開ける可能性を説いた
アーバン学者によるポジティブ思考の書。

昔から、イノベーションのきっかけは、不況だったり
戦争だったりしたが、生活た労働の質の改善や向上は
それらを克服することから変革が始まったと言う、
具体例満載な読みやすい本です。

中心にある展開は、都市論。都市に生きる工業化社会の
労働者の生活や人生の豊かさの革新は、グレートリセット、
つまり、不況や変革を糧にして進歩したという、ポジティブ思考
に彩られていて、読んでいて勇気づけられる内容です。
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