ハリウッド製スラップスティックコメディの典型をふんだんな費用と贅沢なキャストできちんとつくりこんだ大作。
一応主役はトニー・カーティスのかたちなんだけど、実際は完全に悪役のジャック・レモンが場をさらっております。
ジャック・レモン演じるフェイト教授は、TV版では愛川欣也の吹き替えが秀逸でした。「チキチキマシン猛レース」のブラック魔王や、宮崎版「シャーロック・ホームズの冒険」のモリアティ教授の原典だと思われます。
さらに3分の2が終了した頃に登場する、レモン二役の酔っ払いプリンス!最高です!ぶっ飛んでますね〜。
「アパートの鍵貸します」のペーソス溢れる演技や「チャイナ・シンドローム」他のシリアスな演技等、素晴らしい才能を見せてくれるレモンですが、その本来のスラップスティックな魅力を遺憾なく発揮してくれる一本。「あなただけ今晩は」と双璧かな?
トニー・カーティスは二枚目役としてちょっと浮いてきてるのを逆手にとって、極端な気障な演技でコミカルに昇華しています。
TV版の広川太一郎の吹き替えも収録して欲しかった。
あとちょっと見過ごしがちなのですが、クライマックスのフルーレからサーベルへと二段構えのフェンシング対決。かなりちゃんとした立ち回りをじっくり見せてくれます。最近の作品のチャンバラはカット割り短く刻んで腕前をごまかす演出のものが多く全然つまらなくなってるので、思わぬ収穫(^_^)v。