豪華客船の中で幽霊騒ぎ。主人公〈美貌の料理人〉斉木が引き続いて巻き込まれる。幽霊騒ぎが拡大する中、「美貌の料理人・斉木」と「美形保安員・久野」が事件を解決へと導くのだが、斉木の振り回されっぷりを楽しんでいただきたい。
1・2巻は作品中にもタイムロスはなく前・後編の様に読むことができた。2巻までを読みようやく登場人物の人となりも形を成そうとしている。
過去の作品の中で趣味・特技として披露されてきた料理は作品を盛り上げ花を添えてきたが、主人公が料理人になってしまったために料理風景が魅力を半減してしまった気がする。仕事なのだからできて当然と考えてしまうせいだ。
船の中という限られた世界ではあるが、国際的な範囲で事件が起こることは次にも期待できるポイント。
次巻がいつ出るかはわからないが、主人公に魅力的な特技か趣味か癖でも病でもいいから何かを望みたい。