30,40年代のビックバンドを代表するグレン・ミラーの物語。
主演のミラー役にジェームス・スチュアートは正にはまり役。
特に、実際にスチュアート自身も第二次大戦で大佐として爆撃機の
パイロットだったところは、劇中でもB−17を前に格納庫で演奏する
ところは見せ場だったでしょう。
共演としてMGMのスター女優ジューン・アリスンは当時のアメリカの
良妻の模範のような内助の功がすばらしかった。助演男優も
ヘンリー・モーガンは朝鮮戦争をテーマにした人気テレビ『MASH』
のポッター大佐で広く知られている名優。
スチュアート、アリスン、モーガンは1955年『戦略空軍指令』でも
共演している。
とにかく、スイング、ブルースの名曲全23曲が最初から終わりまで
ムードよく流れ、あっという間にエンディングを迎える。
ルイス・アームストロングをはじめ数多くの往年のミュージシャンが
グレーン・ミラーを追悼するかのように登場する。見どころ満載だ。
何度も流れるグレン・ミラー楽団の代表曲『ムーンライト・セレナーデ』
はどんな時でも、どんな場所にもロマンチックに響き渡る名曲。
そして、涙をさそうラストシーンでは『茶色の小瓶』が亡きミラーとの
幸せな生活を思い出させ、妻ヘレンは泣き崩れる。他に『真珠の首飾り』
『チャタヌガ・チュ・チュ』といった名曲を聴くだけでも価値ある作品だ。
そういえば、ニューヨークで『ガール・クレージー』の舞台でミラーが
トロンボーンを演奏し、妻へレンが鑑賞していたが、1943年映画ミッキー・ルーニー、
ジュディー・ガーランド主演『ガール・クレージー』にアリスンも共演しており、
この辺は何かおちがあるように感じた。