本当はザクロの実を使った砂糖漬けシロップですが、これは全くの無果汁です。しかし、このグレナデンシロップは侮れません。かつてほとんどの日本のバーは、テキーラサンライズを作る際にこれを使っていたからです。サントリーレモンやサントリーライムと同じく合成のものにしか出せない味が、高度成長期の日本人には定着しているのです。なのでテキーラサンライズやジンライムには、大きく分けて2種類あると考えていたほうがいいです。本格派のお菓子が、駄菓子に負けることがあるように、時としてこのグレナデンシロップの味を懐かしむ人もいるからです。その辺も含めてカクテルというのは、とても深いなあと感心してしまいます。