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95 人中、80人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
音楽産業の正念場に役立つ一冊なのでは,
By JPG (NYC) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ (単行本)
マーケティングの本というより、デッドのバイオグラフィーという感覚で楽しく読めた。彼らがマーケティングというものを意識してライブ録音やコピーを規制しなかった(どんどんやらせた)のかどうか知る由もないが、結果として何百万人ものデッドのロイヤルカスタマーが生まれたことは紛れも無い事実である。昨今、ウェブでのダウンロード、YouTubeによる視聴を巡っての著作権論議が盛んであるが、レコードはもとより、CDやDVDのような記録保存メディアがもはや殆ど意味を成さないという時代を考えると、旧態依然とした著作権保護は全く意味が無いのではないだろうか。つまり、ダウンロード禁止だの、コピー禁止だの、YouTubeへのアップ禁止だのをやったところで、すでに通常のCD,DVDなどは存在意義が殆どない(買う人が極度に少なくなっている)のだから、ミュージシャン(および他の著作権で儲けを捻出している人々)へ入ってくるお金は増えることはないだろう。それならばデッドの例を参考に、これまでとまったく違った発想をしないと音楽産業は存続すらできなくなっていくであろうということだ。 音楽であれば、メディアを通じない"体験”というのはライブそのものへの参加以外には無い。ライブ体験はCD,DVDでは絶対に再現不可能で、"そこ”へ行かない限り体験は不可能だ。よって、音楽産業はライブ(およびライブ会場でしか買えないおみやげなど)で儲けるという、考えてみればレコードというものが発明されるまえの音楽ビジネスの原点のような状況で今後は続けていくしか道は無い。そのためのカネのかからないPRツールとして、ダウンロードやYouTubeについては四の五の言わずに活用すれば良いだけの話じゃなかろうか。そんな簡単な話じゃないし、あれはデッドだからこそできたことだというのなら、まずは試しにやってみればいい。有効かどうかはやってみてから判断しても遅くないだろう。 時代とともに変化するメディアの変化とともに音楽産業は思い切って過去を清算して再起するくらいの意気込みがないとダメだろう。そんな現状にとって本書は非常に心強い一冊なんじゃなかろうか。
51 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
儲けるから真似する、一時的に注目するというのは止めてくれ!,
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レビュー対象商品: グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ (単行本)
確かにGNU Linux やフリーウェアなどは 60年代後半からのピッピ−をはじめとするカウンター・カルチャーに根源がある。Grateful Deadのビジネス は、ツアーマネジャーに売上げを持ち逃げされたり、自主レーベルが破産寸前に陥ったり、試行錯誤して自己主張と生き方とを何とか折り合いをつけながら辿りついたシステムだ。安易にシステムのみを真似して成功するものでない。まず、好きな音楽を楽しみたい、それをみんなで分かち合いたい、音楽そのものに奉仕したいということが基本だ。同時にバンドのオリジナリチィー・個性、ライブによるグルーブの高潮感、Jerry Garciaのカリスマ性がないとデット・ヘッズになって追っかけはしない。
36 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「逆張り」の人は著作権料をあてにしない,
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レビュー対象商品: グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ (単行本)
アメリカにグレイトフル・デッド (The Grateful Dead感謝される死)という名のロックバンドがいる。1965年にカリフォルニア州サンフランシスコで結成された。音楽はロック、フォーク、ジャズ、ブルーグラス、 カントリー、ブルース、サイケデリック・ロックなど様々な要素を兼ね備え。ライブの長時間にわたる即興演奏を信条としている。 そのビジネスモデルは、レコードやCDを売って儲けるのではない。 ライブで観客が録音するのは自由で、わざわざ録音しやすいような場所も設けられた。 彼らの名は口コミ耳コミで広まりライブはいつも超満員である。 デッドヘッズと呼ばれる熱狂的な追っかけファンが多く、ヒットチャートとはほとんど無縁の存在ながら、 常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では一、二を争う存在である 彼らのビジネスモデルの学ぼうというのがこの本である。 ジョン・レノンもミック・ジャガーもいないのになぜこのバンドが売れ続けるのか。 尚お断りしておくがこれはグレイトフル・デッドへの評価ではなく本書への評価 グレイトフル・デッド自体は★5つである。 その理由はひとことで言うと博打で言う「逆張り」である。 簡単にいえば人と反対のことをする、人のやらないようなことをする。である。 こうすると時々ギャンブルの女神が微笑んでくれる。 グレイトフル・デッドは著作権料をあてにしないという点において「逆張り」である。 日本にもそういう事を言い続けている人がいる。萩本欽一である。 今は昔のVTR を使用すると音楽事業者協会という芸能プロダクションに多額の使用料を取られるが、 萩本氏は「そんなケチなこと言わないでタダにしなよ。みんなに見てもらったほうがいいんだからさあ」 と、つねづね言っていたのである。 そういえばまた萩本氏も「逆張り」の人であった。 インタビュー相手の「取材してある面白いこと」には食いつかず、無視する。 番組のタイトルに「トンヒラコッペドビダブジョ」とつける。 しかし「逆張り」は常に成功するとは限らない。 本書は「逆張り」グレイトフル・デッドが今も売れ続けると言うが、 「逆張り」ではない、ビートルズも、ローリング・ストーンズも売れ続けているのだから。 それにしても本書の序文を書いている糸井重里氏は、大変に目端の利く人である。
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