ニールヤングは私の青春とダブり、リアルタイムで聞いていたときには声が甘すぎると感じ、甘ちゃんのフォークソング歌手と思い込んでいましたが(ゴメンナサイ)、35年ぶりにこのアルバムを聞いてみますと、非常に感慨深いものがありました。フォークとカントリーとロックが溶け合って幅の広い音楽になっています。彼の細い声もマイマイヘイヘイのヘビーな音の中で聞くと、痛々しいほどの真摯さを感じ、音楽として成功していると思います。ダウンバイザリバーのインストロメンタル部分も、今でいうとショボイ演奏なんでしょうが、なんともムードがあります。うまいです。ネットにアップされている映像を見ても、この人は真面目で、けれんみのない人なんですね。そういうところがこの人の息の長い人気の一つなのでしょう。良きアメリカの良識とでもいうのでしょうか(彼はG・グールドと同じくカナダのトロントの生まれ)社会の出来事にもごく自然に反応して怒りを覚えたりする正常な人なのですね。メロディーラインははっきりしていて、そういう意味ではディランより音楽に近いところにいると思います。(ディランのファンの人、スミマセン)というわけで、ロック好きのお年寄りの方々、一度聞いてみてください。期待を裏切らないと思います。