ヒロインは三姉妹の長女アラベラ。姉妹の母は愛人と駆け落ち、父は愛人がらみの決闘で命を落としています。スキャンダルは御法度の上流社会で姉妹は難しい境遇にありますが、レディ養成のアカデミーを運営し、経済的自立を果たしています。
ヒーローはそんな三姉妹の後見人となってしまったダンヴァーズ伯爵マーカスです。後見人として三姉妹をうまく片づけようと、嫁ぎ先を探しています。
結婚などしないと抗議に訪れたアラベラの、炎のような気性にマーカスは強く惹かれ、数日後には自分との結婚を申し込みます。もちろん抵抗するアラベラに、マーカスは「賭け」を申し入れます。2週間の求婚期間にマーカスがアラベラの承諾を得られなければ、三姉妹は後見人から自由になるというものです。
「賭け」を受け入れたアラベラですが、魅力的なマーカスの誘惑にどこまで耐えられるのか……。
「官能的なヒストリカル・ロマンスの第一人者」とのうたい文句どおり、作者のサービス精神には恐れ入りました。読者の期待を裏切らない、ロマンスの王道の展開も気分よく読めます。
欲をいえば、もう少し期待を裏切ってほしかったような気もするので、☆×4に。
巻末に次回作のプロローグがついています。三姉妹の次女ロズリンと、アラベラに冷淡だったアーデン公爵(マーカスの友人)の恋。気になります!