文庫440ページの長編だが、全編にわたってのんびりムード。
グルメ探偵と警察が協力して事件を捜査するが、あまり緊迫感は無い。
というのも、物語は脱線の連続で、特に料理の話がたっぷりと盛り込まれる。
料理そのものの話から、素材の産地、どんな酒が合うかという風な話題が盛りだくさん。
料理に合わせるのは酒にとどまらず、BGMとしての音楽にもこだわっている。
グルメ探偵は、たっぷりの料理の詳細な名前を並べ立てて、
それにより、「軽い」朝食を済ませた、とある。
グルメ探偵は本当のグルメだ。
一方、グルメ探偵は、探偵としてはあまり俊敏ではなく、むしろ間抜けな方だ。
のほほ〜んとした雰囲気だが、そこがまた面白い。
本書には、事件を推理する楽しみと、
料理話を味わう楽しみが同居する。