「フラット化する世界」のトーマス・フリードマンの最新作。
副題は「温暖化、フラット化、人口過密化する世界」
結論から言うと、「フラット化する世界」とともに読んでおくべき
本だと思う。そして、おそらく本に対する評価や売れ行きでは
異なるだろうが「フラット化〜」よりも重要な本である。
「フラット化する世界」ではインターネットなどが仕事や社会の
あり方を根本的に変えてしまった様を描かれていた。
本書はその続編とも言える内容で、フラット化と人口の過密化、
そして地球環境との関連性について論じ、その対応策(私たちが
しなければならないこと)を提案している。
上巻は3部構成で、現状、現状に至る道のり、そして前進の道すじに
ついて書かれている。
特に第2部の「現状への道のり」は読み応えがあった。
・新興国の人口増大とミドルクラスの勃興が資源需要に与える影響
・原油価格(をはじめとする資源価格)高騰が国際政治に与える影響
この2つに関する洞察には学ぶことが多かった。
そして、8章、9章からは「グリーン革命」の核心部に入っていく。
アメリカ中心に書かれているが、ここに書かれていることは他国にも
あてはまり、当然、日本の読者も知っておくべきことだと思う。
残念な点は、著者は、アメリカを過大評価しているのではないかという点。
また、訳出に難しい言葉がしばしば出てくることだろう。
(もう少し平易な言葉に置き換えてくれると読みやすい)
それらを加味してこの評価にさせていただきます。
なお、トーマス・フリードマンのサイトでこの本に関する講演の
動画が見られます。
http://www.thomaslfriedman.com/