上巻からの続き
グリーン革命〔増補改訂版〕(上)下巻では、
上巻で取り組むべきとした統合的なアプローチの中から、クリーンな電気の創出・エネルギー効率の増大・自然保護の倫理の浸透に絞って話を進めています。
クリーンな電気の創出・エネルギー効率の増大については、スマートグリッドの未来像を見せた上で、
これらの危機は大きなビジネスチャンスであると捉えるべきだとしています。
そのうえで、ビジネスを拡大させるためには適切な市場が必要であり、そのためには政府が適切な関与(税制・規制など)をすべきだとしています。
このように捉えることで、市場に人材と資本が入りイノベーションが数多く起き、課題が解決されるとしています。
市場主義・イノベーションという手段で解決しようとするのが『アメリカらしい』といえます。
自然保護の倫理の浸透については、現地の草の根運動、それらへの様々な支援が必要だとしていますが、
最後は自然を敬うという倫理を浸透させる(教育?)しかないとしています。
このあたりはもっと調査して、体系的・具体的なアプローチを提示してほしいところです。
あとは、アメリカ政府とクリーン・エネルギー反対派への批判と愚痴に終始しています(下巻の1/3ぐらい)。
EUや日本に既に先を越されているうえに、中国にも先を越されそうな状況に、
アメリカ人である著者は我慢がならないようです。