P・ウィアー監督と言えば、アカデミー脚本賞を取った「刑事ジョン・ブック」
「いまを生きる」「トゥルーマンショー」などが有名な監督さん。
知名度は日本では高くないし、映画自体に派手さは無いけど、
ひとつひとつの作品の質が高い事で知られた方です。
で、この作品のストーリーですが、
アメリカでの労働許可証(グリーンカード)を巡って
利害関係を持った見知らぬ男女が偽装結婚をするものの、入国管理局に
疑われた事で、嘘を貫き通すために共に生活をしなければならなくなる、という
ロマンチック・コメディ。
何より、この映画はベッドシーンが一切無いのに、役者さんの表情だけでドキドキする
シーンが沢山あるのが凄いのです!ラストのシーンも、セリフは数少ない。
愛し合う二人が、ジッと見詰め合い、感情が高まっていくので、つい入り込んでしまいました。
最初は、むさ苦しい野蛮なフランス男に見えていたドパルデューが、ラストでは
すっごい良い男に見えるから、恋愛って素敵・・・と溜息ついてしまう、そんな映画です。
あと、P・ウィアー監督は自然物を本当に綺麗に撮る方なのです。
「いまを生きる」では、少年達の心の変化を、四季の移り変わりで表現してたように
この映画では、「緑」が二人の人間性を表現しています。女性の内面の美しさや強さを
表現したのが緑化運動の緑だったり、男性の現実的な面を表現するのが野菜だったりします。
でも二人の結びつきが強まるクライマックスで、緑が輝いて広がるシーンが、
本当ーーに美しいので、もうひとりの主人公、「緑」(グリーン)にも注目して見てください。